熊本熊的日常

日常生活についての雑記

「ゼロからつくる、はじめてのカフェ」

2008年04月24日 | Weblog
いつかカフェを併設した古道具屋を営みたいと考えている。古道具屋だけでよいのだが、それでは忙しないだろう。せっかく来てもらったのだからお茶でも飲んで、ゆっくりしていって欲しいと思うのである。ただし、それだと道具を眺めてお茶飲んで、で終わってしまうので、お茶はしっかりとお代を頂戴しようというわけだ。

「お茶」と書いたが、自分はコーヒーが好きなので、コーヒーを出そうと思う。2005年4月から2007年7月にかけて、月一回の割合で、焙煎職人のところに通って主にコーヒーの淹れ方について勉強してきた。コーヒーは同じ豆を同じように焙煎して同じように挽いても、淹れ方で味が全く変わってしまう。自分が好きなのは、フルボディと呼ばれるしっかりした味の、むせ返るような濃厚な香りのコーヒーなのだが、そのようなコーヒーを美味しいと思ってくれる人は少ないような気がする。焙煎から消費するまでにどれくらいの時間を置くと「美味しく」なるのか、ということについてもいろいろなご意見があるようだ。私は焙煎から日が浅いほうが好きである。わかりにくだろうが、しっかりしたボディ、濃厚な香味、それでいてすっきりとした喉越し、というようなバランスが好きなのである。しかし、いざ店で出すコーヒーの味をどうするかとなると、その自分の好みのものでよいのかどうか、考えなければなるまい。

仕事については、自分がやってみたいと思うことは一通り経験できたので、最後に何かしっくりとくるようなことがしてみたいのである。例えば、寿司を食べる時、つまみに始まって握りに入り、最後は巻物で締めるようなものである。私はシソとオカカとヤマゴボウとゴマを巻いてもらうことにしている。この巻物に相当するような仕事をしたいと思うのである。できることなら、今まで経験したことのない世界の人と出会ってみたい。しかも愉快で知的な人と。

さて、本の話だが、内容としてはハウツーなのだが、版の大きさや形、文章と写真のバランスや紙面構成などが凝っていて、読みやすい。カフェのオーナーたちがカフェを始めるようになったいきさつについてのインタビューも楽しい。