熊本熊的日常

日常生活についての雑記

地の利

2009年03月02日 | Weblog
久しぶりに職場近くのカフェでコーヒーとチーズケーキを頂いた。ニューヨークかどこかに本店のある店で、開店当時は話題になったものだ。カジュアルでありながら、扱う商品にちょっとしたこだわりがあり、少し高いけれど高いなりのおいしいものが頂ける、はずだった。そういうプレミアム感がある所為なのか、別の理由なのかは知らないが、店員がどこか尊大な感じであったのが鼻についた。

2年ぶりに訪れてみると、店内のレイアウトが微妙に変わっていた。調理場のほうには見覚えのある顔もあったが、フロアのほうは総入れ替えのようだ。かつての尊大さはなくなり、ごくありふれたカフェの接客になっていた。それは結構なことなのだが、コーヒーの味の変化に驚いた。これはコーヒーではなく、コーヒー風味の湯である。店内は昔と変わらぬ賑わいのように見えるが、やはり不況の影響でコスト削減を迫られているのだろうか。それとも、最近問題になったモカの輸入禁止でブレンドの内容が変わった所為だろうか。

地の利とはありがたいもので、これに恵まれていれば多少の手抜きは可能であるように思われる。コーヒーごときにうるさいことを言う客など殆どいないだろうし、客は味よりも店のブランドへのこだわりのほうがはるかに強いだろう。しかし、不況が長期化すれば、そのような中途半端なブランドを指向する自称「高感度」の客が、生活のリストラを強いられるようになるものである。企業のコスト削減が徹底すれば、会議や残業のためのケータリング需要も失われるだろう。そうしたなかで、地の利と本国での成功譚に依存した商売というものがいつまで持つものなのか、興味のあるところだ。