熊本熊的日常

日常生活についての雑記

啓蟄

2009年03月05日 | Weblog
友人からメールが来た。職場のリストラで失職したという。このところ身近に失業者が増えている。一方で、昨日、私の職場では3人が一度に同業他社へ移籍した。

世界的に経済が危機的状況にあるようで、発表される経済指標には「過去最低」とか「○○年ぶりの低水準」というものが多い。しかし、日本だけでも1億2千万人、世界全体では67億6千万人が暮らしている。その生活を維持するだけも、膨大な財貨やサービスへの需要が発生しているはずである。尤も、我々の生活は不要不急の諸々で肥大しているので更に需要が落ちる可能性はあるだろう。

ただ、その不要不急の剥落効果がどれほどなのか想像もつかないが、それを見極めてからでは景気回復の波に乗り損なうことになる。リスクを取らなければ果実を得ることはできない。より大きな果実を得ようと思えば、より大きなリスクを取るのが道理というものだろう。他人と同じことをしていては大した果実を得ることはできない。だからこそ、この時期に人材の補強に動き始めたところもあるのだろう。

我々は今日の延長線上に明日があると思いがちだが、明日があるかどうかすら確かではない。この世に確かなものなどひとつもないということは忘れてはいけないと思う。まだまだ身の回りには暗い話題が多いのだが、そういう時こそ大胆な決断を下すことができるような日々の心がけが必要になると思うのである。