熊本熊的日常

日常生活についての雑記

世界の料理ショー

2009年03月04日 | Weblog
「世界の料理ショー」のDVDボックスが発売されると聞いたので、アマゾンで予約をした。尤も、かつてアマゾンで予約したDVDは過去に2回ほど商品が調達できずにキャンセルになったことがあるので、今回も確実に入手できる保証はない。

子供の頃、まだ日本のテレビ局には番組制作能力が十分ではなく、海外の番組を日本語に吹き替えたものを随分放送していた。今でも記憶にあるのは「わんぱくフリッパー」「奥様は魔女」「ゆかいなブレディ一家」などである。その後、国産番組が増えて海外の番組は少なくなったが、中学生の頃でもテレビ東京ではいくつか海外の番組が放送されていた。「世界の料理ショー」や「モンティ・パイソン」は当時の番組だ。

「世界の料理ショー」は料理研究家という肩書のグラハム・カー氏が司会と料理を担当していた。私の記憶によれば、番組はカー氏のトークで始まる。その日の料理にまつわる映像が流れ、その土地と料理を紹介するのである。当時は海外など夢の世界だった。そのオープニングの映像だけでも十分に魅力的だった。いよいよ料理が始まると、今度はそのキチンセットに目が釘付けになる。とにかく立派なシステムキッチンだった。今なら、おそらく珍しくもないものなのだろうが、1970年代に見るあのシステムキッチンはやはり夢の世界だった。料理は当然、見たこともないものばかりだ。溶かしバター、ワイン、ニンニク、各種スパイスをふんだんに使うのは、各料理に共通していたように思う。料理中のトークも楽しくて、すっかり魅了されてしまった。

今、改めて番組を観たら、がっかりすることもあるかもしれない。私個人は相変わらず豪勢なシステムキッチンとは無縁の生活だし、グルメだの美食だのというのは何ことやらわからない。それでも当時に比べれば、海外事情も世界の料理もはるかに身近になっている。番組を観ても今更感心したり驚いたりすることがあるのだろうかとも思う。だからこそ、尚更観てみたいのである。