自己満足日記

クラキンのささやかな道楽三昧  2009年3月14日開設

何故プラモデルのストックは減らないのか?

2012年10月14日 04時57分20秒 | プラモデルのお話

今日は雑談です。

プラモデル作りを趣味として、ちょっと本格的に取り組んでおられる諸兄に共通のこととして、「未完成キット」「未着手キット」のストックの問題があると思います。

未着手キットのストックは、少ない人でも数十個、多い人なら数百個、千個以上なんていう豪の方も少なくないかと思います。

ちなみに私の場合は約230個ですが、私の所属サークルの中ではやや少ない方かと思います。

Img_1019

制作着手したものの未完成のキットも常に数個は抱えている状態が普通ではないでしょうか。

何故、こんなに増えるのか? 減らないのか?

最大の理由は、この業界が後ろ向きな「売り手市場」という特性を持っているためだと思います。

プラモデル人口は世界的にあまり多くはありません。 明らかにマイナーホビーです。

従って、メーカーは不良在庫を抱えるリスクを恐れて、金型のコストを回収できる分を最低ラインとして、確実に売りさばけるであろう数量しか生産しません。

例えば、上手くすれば50,000個売れるかも知れないと思っても、確実に売れる30,000個しか作らないということです。

つまり、人気キットは常に「 需要 > 供給 」の状態になるわけです。

これが、「新キット、人気キットは見つけたら買っておけ」ということに繋がります。

実際、人気の新キット(再販も含めて)は、直ぐに買っておかないと、あっという間に「完売」になってしまいます。

一旦、完売になると、

・メーカーの再販を待つ → いつになるか判らない、永遠に無いかもしれない。
・在庫を持っているショップ、中古ショップを探す → 大変な苦労
・ネットオークションで探す → 大変な苦労と、法外な高値のリスク

となってしまいます。

「買わずに後悔するより、買って後悔しろ」という格言?もあるようです。(笑)

「欲しいキットは取りあえずゲットした。あとは作りたい時に作ればよい」という安心感を手に入れるわけです。
これは一種のコレクション欲なのかも知れませんが、根底に「いつかは作る」という気持ちはあるのです。

もうひとつの原因は、「バーゲン」です。

プラモデルキットはメーカー価格の1~2割引き程度で売られているのが相場ですが、小売店の不良在庫の処分、客寄せなどの色々な理由でこの世界にもバーゲンセールがあります。
3~5割引き、場合によっては7割引きなんてのもあります。

この場合は、先程の「今、買わないと無くなる」という心理に「安い」という動機が加わりますから、お目当てのキットや、「お目当て(絶対に欲しい)」とまではいかなくても興味のあるキットを見つけると、まず間違いなく買ってしまいます。

一方で、「作る」方はと言うと、現役で仕事をされている方なら、仕事のある日にはなかなか製作の時間が取れず、勢い仕事が休みの日に作るということになりますが、家族が居たり、色々な雑用などもありますので、休日、つまり余暇時間の半分程度を製作に充てられれば御の字ってところでしょうか。

このような状況ですと、人によってかなり差があると思いますが、1年間に完成させられるのは10~20個程度が平均的な線かな・・・と思います。
(私の場合は年10~12個ペースです。)

Img_1020

というような訳で、ストックは増えることはあっても、減ることはなかなかありません。

減らす方法は、

・「もうこれ以上は買わない」と決心して、ひたすら作る
・作る見通しの無いキットを放出する

のどちらかですが、どちらもタバコやお酒をやめるより遥かに難しいと思います。

そこで! 私が数年前から取り組んでいるのが、「変に懲りすぎないこと」です。
実物の詳細な考証や、ディテールアップに凝り始めるとキリが無くなって、いつまでたっても完成しなくなってしまいます。 
実は私も数年前、この病気に嵌り掛けました。

所詮プラモデルは遊び、趣味 ・・・ つまり自己満足の世界であって、完成させてナンボですから、素組みを基本にして、ちょっとだけディテールアップしたり、拘ったりする程度で抑えておくということです。

そうすると1/48の単発機なら大体、正味数日間、実際には約1ケ月で完成します。

素組みに慣れてくると、これはこれで十分自己満足できますし、完成の喜びをちゃんと味わえるのは大変良いことです。
作品展などで、超絶のフルディテール作品を見ると「凄いなぁ」と思います、自分もやりたいとは思わなくなってきました。
他人は他人、自分は自分、自分が楽しければそれで良しと思えるようになってきました。

コメント (3)
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