3月9日に製作を開始した「ニチモ1/48三菱キ51九九式軍偵察機」が完成しました。
実機の概略は私がグダグダ書くより、こちらをご覧頂いた方が良いかと思います。
九九式襲撃機 - Wikipedia
キットは隼Ⅰ型や九七艦攻、屠龍などと同じく、ニチモ全盛時代の傑作キットです。
完成後は見えなくなるコックピット内部やエンジンの細部に至るまで再現されています。
更に機体表面は筋彫りだけではなく凹リベットがビッシリと再現されています。
パーツ精度も最新の国産キットと比べても遜色ないくらいです。
CADなど無い時代にこれだけのキットを出していたニチモの心意気に敬服です。
唯一の欠点はキャノピーパーツが分厚くて、透明度もイマイチですし、胴体との合いもあまり良くない事です。
搭乗員のフィギュアが2体付いていますが、今の水準からすると「それなり」です。
キットは襲撃機と偵察機の両方が作れるようになっていますが、偵察機で作成しました。
(同じキットをもう一つストックしているので、そちらを作るときには襲撃機にしたいと思います。)
出撃直前のシーンを再現するイメージで製作しました。
これに沿って、手を加えたのは以下の通りです。
◆翼端灯と前照灯をLEDと光ファイバーで電飾(モールド表現をクリアパーツに置き換え)
◆プロペラを4mmマイクロモーターで電動
◆出撃前のエンジン始動状態に合わせてカウルフラップを切り離し、全閉→開状態に変更
◆全閉状態の操縦席部分のキャノピーを塩ビで絞り、開状態に変更
その他のディテールアップ
◆主翼機銃を真鍮パイプで自作して交換
◆排気管をプラパイプに交換
◆パイロットのシートベルト追加(マスキングテープ)
マーキングは独立飛行機第49中隊のものにしました。
下面はクレオス126番の灰緑色です。
上面色は資料が無いのでインストを参考に自分の想像で5番ブルーに白、黒、赤を若干加えて調色した色を使用しました。(真偽の程は定かではありません・・・)
キットの素晴らしいモールドを活かすために、垂直尾翼の部隊マークも含めてマーキングは全て塗装です。
コックピット内の塗り分けと搭乗員フィギュア塗装はVICホビーとアーミーペインターの水性塗料を使いました。
機体のウェザリングは以下の通りです。
◆墨入れがクレオスウェザリングカラーのマルチブラック
◆ハゲチョロは8番シルバーを面相筆とスポンジで表現
◆退色表現は油絵の具4色を点付けしてターペンタインで拭取り
◆主脚タイヤはタミヤウェザリングマスターのサンドで汚し
◆排気汚れは同じくウェザリングマスターのオイルとススを擦り付け
退色表現の効果に自分でもちょっとビックリです。
写真は全て屋外の自然光で撮りました。
先ずはエンジン停止状態から。
車輪止めを外してエンジン始動!
以前作ったタミヤ48のくろがねを添えて、なんちゃってジオラマ風にしてみました。
真正面です。
コックピットのアップです。
計器盤は塗装です。
製作期間1.5ケ月、正味製作日数10日余り。
今年7個目(月1ペースキープ!)、出戻り後の通算175個目の完成です。