万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

社会保障費の肥大化―法律の見直しを

2010年07月21日 15時53分36秒 | 日本政治
社保費自然増、適正化に取り組んでも1.3兆円―長妻厚労相(医療介護CBニュース) - goo ニュース
 社会保障費が1.3兆円も増加することについて、長妻厚労省は、”不正を放置して膨らんだわけではない”と強弁しているようです。もし、不正ではなく制度の問題であるならば、年間、1.3兆円をも歳出が増加する現在の法律こそ、見直すべきではないかと思うのです。

 このままの率で増加が続きますと、やがて、社会保障費が全ての政策予算を圧迫し、財政赤字も危険水域に至ることは、容易に予測できます。しかも、カンノミクスでは、増税してまで社会保障費に予算をつぎ込もうとしているのですから、社会保障費に”歯止めなし”の状況には、さらに拍車がかかりそうです。メタボ体質は、やがて、全身を蝕むかもしれません。

 外国在住の外国人にまで子供手当を支給したり、来日してわずか数日しか経っていない中国人に生活保護を支給したり、基礎年金の支給額より生活保護の給付額が高かったりと、現行の社会保障制度には、不合理であったり、矛盾に満ちている点がたくさんあります。真の適正化とは、”大盤振る舞い”の継続ではなく、財政規模に見合った、国民の納得する社会保障のレベルを意味するのではないでしょうか。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。


にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村
コメント (30)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする