万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

金元死刑囚が男性テロリストであったならば

2010年07月26日 14時37分51秒 | 日本政治
ロシア首相、美人スパイと懐メロ=「輝かしい人生を確信」(時事通信) - goo ニュース
 金元死刑囚は、何か、言い知れぬ不信感というものを日本国に残して帰国しました。この不信感は何処から来るのかと申しますと、金死刑囚が、女性工作員であったからなのではないでしょうか。

 先日も、冷戦さながらのロシアの「美人スパイ」の存在がニュースで報じられていましたが、諜報機関というものは、女性を活動要員として利用するものです。北朝鮮が、大韓航空機の爆破事件を計画するに際して、金元死刑囚を抜擢したのも、純朴そうな若い女性に対しては、相手方も警戒しないと踏んだからに違いありません。誰もがまさかと驚く人物であったからこそ、テロを実行することができたとも言えます。

 北朝鮮は、金元死刑囚を女性テロリストとして利用しましたが、日本国政府もまた、金元死刑囚が女性であることを利用したように思うのです。もし、金元死刑囚が、男性テロリストであったならば、VIP待遇はしなかったでしょうし、政治ショー化することもなかったことでしょう。この意味において、北朝鮮と同じような感覚しか持ち合わせていない日本国政府に、深く、失望するのです。

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