万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

『アンネの日記』破損事件謀略論-容疑者の供述はプロパガンダ?

2014年03月15日 15時27分39秒 | 国際政治
アンネ本損壊容疑、再逮捕 無職男、供述通りに紙片(産経新聞) - goo ニュース
 首都圏を中心に多数の図書館において被害が報告された『アンネの日記』破損事件。ようやく無職の男が逮捕されたものの、この事件、そう簡単には一件落着とはいかないかもしれません。

 極めて不可解なことに、警察もマスコミも、36歳とされる容疑者の氏名を公表していません。全く氏名を公表しないことは異例中の異例なのですが(要精神鑑定?)、その一方で、容疑者が語ったとされる犯行の動機だけは報じられています。曰く、”アンネの日記はゴーストライターが書いたと訴えたかった”と…。出版されている『アンネの日記』については、父親のオットー・フランク氏による編集が加わっていることは既に知られており、カットされた部分を補った完全版が出版される予定であったかと記憶しております(既に出版されているかもしれない…)。ここで容疑者が、『アンネの日記』が別人の執筆であることを、犯行の動機として語った理由は、おそらく、ホロコースト捏造説を想起させたかったのでしょう。つまり、『アンネの日記』を破損したのは、ネオナチの仕業であると。しかしながら、この供述、そのまま信じてよいのでしょうか。事件発生以来、犯人像として、日本国=ナチスとする構図を演出したい中韓の工作員が描かれてきましたが、仮に謀略であるとすれば、容疑者は、自らをネオナチと名乗ることでしょう。

 この事件、どこか不自然さが漂っています。容疑者の供述もまた、日本国に対して仕掛けた謀略の一環かも知れないのですから、警察もマスコミも、謀略の片棒を担がされないよう、細心の注意を払うべきではないかと思うのです。

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コメント (4)
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