万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

安重根記念館-過去の歴史を恐喝の口実にしたい中韓

2014年03月24日 15時29分43秒 | 国際政治
中韓首脳会談で安記念館話題に…菅長官が不快感(読売新聞) - goo ニュース
 オランダでの中韓首脳会談で、両首脳は、安重根の記念館の建設に向けてさらに一歩、踏み出したようです。それにしましても、安重根をめぐる両国の団結は、日本国、並びに、国際社会に対する明確なメッセージであると思うのです。日本国との関係改善はあり得ない、という…。

 チベットやウイグルの独立問題を抱える中国にとって、独立運動家、かつ、テロリストであった安重根を手放しでは評価できないのでしょうが、それでも、韓国の要請を受け入れたのは、日米韓の首脳会談開催が決まったことを受けた中国の牽制的な反応として理解できます。その一方で、歴史の大半を中国の属国として臣従していた韓国が、かつての宗主国に対して独立運動家の記念碑建設に賛同を求めるのも奇異なことです。しかしながら、こうした矛盾もお構いなく、韓国は、日米韓首脳会談の議題から歴史問題が排除されたことに対して当てつけを試みたのかもしれません。たとえ矛盾に満ちていようとも、歴史問題は、両国にとって共闘できる重要な絆なのです。そして、その共闘の目的とは、平たくして言えば、日本国から領土や資源などを恐喝によって奪うことに他なりません。日本国が絶対に飲めない”歴史認識”を持ち出し、日本側の拒絶を、”植民地支配”、”侵略”、”人権侵害”に対して反省がない証として批判することで、自らの不正行為を正当化しようとしているのです。

 国際社会は、中韓が、平和友好条約や基本条約を既に締結しながら、何故ここまで歴史認識に拘るのか、その動機こそ疑うべきです。この世には、国際社会の平和や諸外国との友好関係を望むのではなく、他国を利用し、奪うことを政策目的としている国もあるのですから。

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コメント (2)
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