中国主導のAIIBに日米が加盟を見送った件について、ネット上では、”国際社会の潮流を見誤った失敗であった”とする意見が見られます。しかしながら、これらの人々は、AIIBで懸念されている問題点が現実化した場合、どのように弁明するのでしょうか。
日本国にとりまして、中国は、安全保障上の脅威であることは言うまでもないことです。尖閣諸島の領有権主張をはじめ沖縄県に対しても、もはや領土的な野心を隠さなくなりました。仮に、AIIBの融資によるインフラ整備によって中国が軍事的な能力を慎重させるとしますと、当然に、周辺諸国はこれまで以上に強い軍事的な圧力を受けることが予想されます。中国の経済発展は、即、軍拡に直結します。また、AIIBにおける不透明な運営方法が”グローバル・スタンダード”として承認されますと、やがて他の国際機関にもこの方法が広がり、これまで築き上げてきた公平な国際ルールが崩壊するかもしれません。新たに出現するのは、トップの命令で全てが動く人治の世界です。さらに、中国の腐敗体質も看過できません。中国が、組織腐敗に蝕まれてきたことは、既に、習主席の旗振りによる”腐敗撲滅運動”で自ら証明しております。”AIIBだけは絶対に腐敗しない”と言い切ることはできるのでしょうか。
中国は、国際社会が普遍的な価値として認めてきた自由、民主主義、人権の尊重、法の支配…といった価値観を共有してはおりません。AIIBは、既存の金融秩序に対する挑戦として警戒されていますが、経済・金融のみならず、戦後の国際秩序に対しても、異質の価値観を持ち込むことで重大な挑戦を試みているのです。AIIBへの不参加を批判する人々は、中国を中心とした前近代的な華夷秩序に属国として加わりたいのでしょうか。時代を読み間違えているのは、むしろ中国ではないかと思うのです。
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日本国にとりまして、中国は、安全保障上の脅威であることは言うまでもないことです。尖閣諸島の領有権主張をはじめ沖縄県に対しても、もはや領土的な野心を隠さなくなりました。仮に、AIIBの融資によるインフラ整備によって中国が軍事的な能力を慎重させるとしますと、当然に、周辺諸国はこれまで以上に強い軍事的な圧力を受けることが予想されます。中国の経済発展は、即、軍拡に直結します。また、AIIBにおける不透明な運営方法が”グローバル・スタンダード”として承認されますと、やがて他の国際機関にもこの方法が広がり、これまで築き上げてきた公平な国際ルールが崩壊するかもしれません。新たに出現するのは、トップの命令で全てが動く人治の世界です。さらに、中国の腐敗体質も看過できません。中国が、組織腐敗に蝕まれてきたことは、既に、習主席の旗振りによる”腐敗撲滅運動”で自ら証明しております。”AIIBだけは絶対に腐敗しない”と言い切ることはできるのでしょうか。
中国は、国際社会が普遍的な価値として認めてきた自由、民主主義、人権の尊重、法の支配…といった価値観を共有してはおりません。AIIBは、既存の金融秩序に対する挑戦として警戒されていますが、経済・金融のみならず、戦後の国際秩序に対しても、異質の価値観を持ち込むことで重大な挑戦を試みているのです。AIIBへの不参加を批判する人々は、中国を中心とした前近代的な華夷秩序に属国として加わりたいのでしょうか。時代を読み間違えているのは、むしろ中国ではないかと思うのです。
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