核兵器使用は「壊滅的で非人道的」 日米共同声明を発表(朝日新聞) - goo ニュース
日本国の安倍首相の訪米とほぼ時を同じくして、ニューヨークでは、NPTの再検討会議が開催されております。当会議に関連して、昨日発表された日米両国の首脳による共同声明でも、核に関する合意内容が含まれております。
日本国は、第二次世界大戦の末期において広島と長崎に原子爆弾を投下され、唯一の被爆国となりました。そして、このことは、原子爆弾を投下したアメリカが、唯一の核使用国であることを意味しております。原爆投下に関しては、日本人の民間人が一瞬にして街もろとも焼き尽くされたわけですから、日本国内では戦争犯罪論が根強い一方で、アメリカ国内では、本土決戦による犠牲を減らす、あるいは、ソ連軍の侵攻を阻止するためには致し方がない選択であったとする世論が未だに優勢です。原爆投下をめぐっては日米両国は対極の立場にあり、一致点を見出すことは困難に見えたます。しかしながら、今回の共同声明では、外務省の仮訳によりますと、「広島及び長崎の被爆70年において、我々は核兵器使用の壊滅的で非人道的な結末を思い起こす」と記されているそうです。実のところ、この言葉を聞いて、胸のつかえが下りた感覚をもった日本人も少なくないのではないかと思うのです。アメリカが過去の歴史における原爆投下の不当性を認め、直接にその行為を謝罪したのではないのですが、この言葉には、原爆投下から70年を経た今日の、核使用を非人道的なものとして否定するアメリカの立場と倫理観が読み取れるからです。つまり、原爆投下をめぐる日米間の和解は、将来に向けて両国が同じ方向を向くことで、半ば達成されているのです。
中国やロシアからは核の先制使用の噂が流れており、核の抑止力という現実的な側面を見過ごすわけにはいきませんが、相手国の過去の行為を糾弾し、執拗に謝罪や賠償を求めるよりも、両国は、はるかにスマートな方法で歴史上の蟠りを克服したのではないでしょうか。
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日本国は、第二次世界大戦の末期において広島と長崎に原子爆弾を投下され、唯一の被爆国となりました。そして、このことは、原子爆弾を投下したアメリカが、唯一の核使用国であることを意味しております。原爆投下に関しては、日本人の民間人が一瞬にして街もろとも焼き尽くされたわけですから、日本国内では戦争犯罪論が根強い一方で、アメリカ国内では、本土決戦による犠牲を減らす、あるいは、ソ連軍の侵攻を阻止するためには致し方がない選択であったとする世論が未だに優勢です。原爆投下をめぐっては日米両国は対極の立場にあり、一致点を見出すことは困難に見えたます。しかしながら、今回の共同声明では、外務省の仮訳によりますと、「広島及び長崎の被爆70年において、我々は核兵器使用の壊滅的で非人道的な結末を思い起こす」と記されているそうです。実のところ、この言葉を聞いて、胸のつかえが下りた感覚をもった日本人も少なくないのではないかと思うのです。アメリカが過去の歴史における原爆投下の不当性を認め、直接にその行為を謝罪したのではないのですが、この言葉には、原爆投下から70年を経た今日の、核使用を非人道的なものとして否定するアメリカの立場と倫理観が読み取れるからです。つまり、原爆投下をめぐる日米間の和解は、将来に向けて両国が同じ方向を向くことで、半ば達成されているのです。
中国やロシアからは核の先制使用の噂が流れており、核の抑止力という現実的な側面を見過ごすわけにはいきませんが、相手国の過去の行為を糾弾し、執拗に謝罪や賠償を求めるよりも、両国は、はるかにスマートな方法で歴史上の蟠りを克服したのではないでしょうか。
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