万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

日本の文化財汚損事件-同時多発なら反日組織犯?

2015年04月10日 09時53分33秒 | 日本政治
液体シミ、茨城・鹿島神宮と千葉・香取神宮でも(読売新聞) - goo ニュース
 国宝を含む日本国の文化財に対して、油性の液体をまいて汚すという事件が発生しております。最初の報告では、古都の奈良県や京都府に集中していましたが、茨城県や千葉県でも同様の被害が起きているようです。

 詳細な調査を実施すれば、さらに被害報告が増える可能性もあるのですが、地理的な範囲と被害件数からしますと、多分にテロ的要素を含む組織犯の疑いもあります。一人の人間が実行するには、相当の無理があるからです。仮に複数の犯人による犯行であるとしますと、犯人たちは、同一の組織に属していると推測されます。狙われたのは、どれもが日本国の歴史と伝統を伝える貴重な文化財であり、日本国を汚すことが共通目的であるからです。犯行の動機は、日本国に対する物的な加害、嫌がらせ、脅迫…などが考えられます。となりますと、浮かんでくる犯人像は、日本国に対して敵対的、かつ、全国規模で組織網を張り巡らしている反日団体のメンバー、ということなります。もっとも、模倣犯という線もありますが、模倣犯であったとしても、文化財汚損行為に同調するメンタリティーは、一般の国民のものではありません。

 汚損に使用された液体が、油性であることも気になるところです。油成分の浸透によって修復を困難するという目的もあるのでしょうが、油性であれば、夜間に放火するための下準備である可能性もあるからです。単独犯であれ、組織犯であれ、監視カメラの増設や見回りの強化に加えて、犯行組織の検挙に全力で取り組みませんと、日本国は、貴重な文化財を喪失しかねないと思うのです。

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コメント (2)
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