アジア繁栄へ結束を=大戦「おわび」触れず―安倍首相、バンドン会議60年演説(時事通信) - goo ニュース
今から60年ほど前の1955年4月18日、インドネシアのバンドンで、アジア・アフリカ19カ国の代表を集め、第一回バンドン会議が開かれました。バンドン会議に結集した諸国の大半は植民地支配を脱して独立した国々であり、新たな時代の到来を確認し合ったのです。
第一回バンドン会議では、植民地支配を排した新たな国際秩序が掲げられ、戦後秩序を支える原則として、前年にネルー・周会談で合意された平和5原則(1.領土・主権の相互尊重 2.相互不可侵 3.相互内政不干渉 4.平等互恵 5.平和共存)を基礎とした平和10原則(1.基本的人権と国連憲章の趣旨・原則の尊重 2.全ての国の主権と領土の保全 3.全ての人類の平等と大小全ての国の平等の承認 4.内政不干渉 5.国連憲章による個別的・集団的自衛権の尊重 6.集団的自衛権の大国の特定の利益のための利用と他国に対する圧力の禁止 7.侵略または侵略の脅威・武力行使による他国の領土保全・政治的独立の侵害禁止 8.国際紛争の平和的手段による解決 9.相互の利益と協力の促進 10.正義と国際義務の尊重)も打ち出されています。本日、60周年を記念した開かれたバンドン会議60周年記念首脳会議での演説で、安倍首相は平和10原則に言及し、「日本は先の大戦の深い反省と共に、いかなるときでも守り抜く国であろうと誓った」と語ったと報じられております。現在、これらの原則が、バンドン会議の提唱国でありながら軍事大国と化した中国によって踏みにじられつつある現状に鑑みますと、首相の演説は、60年前のバンドン会議の原点を思い起こす機会となったのではないでしょうか。その一方で、日本国内のマスメディアの論調を見ますと、お詫びの文言がなく、”侵略”や”植民地支配”に触れていない首相の演説には不満なようです。しかしながら、バンドン会議のメンバーを前にしては、村山談話の言葉はいかにもナンセンスです。中国を除いて(韓国はメンバーではない…)、日本国に謝罪を求めている国はなく、また、第二次世界大戦は、植民地化とは逆に独立の契機となったのですから。
バンドン会議60周年会議は、ストレートには語らずとも、大東亜戦争という名の反植民地主義をも内包した第二次世界大戦の多面性を浮かび上がらせております。そして、今日の日本国の使命とは、戦争の惨禍や植民地支配の経験を歴史の教訓として確立した国際社会の諸原則を護り、未来に向けて、平和に資する国際秩序の構築にベストを尽くすことではないかと思うのです。
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今から60年ほど前の1955年4月18日、インドネシアのバンドンで、アジア・アフリカ19カ国の代表を集め、第一回バンドン会議が開かれました。バンドン会議に結集した諸国の大半は植民地支配を脱して独立した国々であり、新たな時代の到来を確認し合ったのです。
第一回バンドン会議では、植民地支配を排した新たな国際秩序が掲げられ、戦後秩序を支える原則として、前年にネルー・周会談で合意された平和5原則(1.領土・主権の相互尊重 2.相互不可侵 3.相互内政不干渉 4.平等互恵 5.平和共存)を基礎とした平和10原則(1.基本的人権と国連憲章の趣旨・原則の尊重 2.全ての国の主権と領土の保全 3.全ての人類の平等と大小全ての国の平等の承認 4.内政不干渉 5.国連憲章による個別的・集団的自衛権の尊重 6.集団的自衛権の大国の特定の利益のための利用と他国に対する圧力の禁止 7.侵略または侵略の脅威・武力行使による他国の領土保全・政治的独立の侵害禁止 8.国際紛争の平和的手段による解決 9.相互の利益と協力の促進 10.正義と国際義務の尊重)も打ち出されています。本日、60周年を記念した開かれたバンドン会議60周年記念首脳会議での演説で、安倍首相は平和10原則に言及し、「日本は先の大戦の深い反省と共に、いかなるときでも守り抜く国であろうと誓った」と語ったと報じられております。現在、これらの原則が、バンドン会議の提唱国でありながら軍事大国と化した中国によって踏みにじられつつある現状に鑑みますと、首相の演説は、60年前のバンドン会議の原点を思い起こす機会となったのではないでしょうか。その一方で、日本国内のマスメディアの論調を見ますと、お詫びの文言がなく、”侵略”や”植民地支配”に触れていない首相の演説には不満なようです。しかしながら、バンドン会議のメンバーを前にしては、村山談話の言葉はいかにもナンセンスです。中国を除いて(韓国はメンバーではない…)、日本国に謝罪を求めている国はなく、また、第二次世界大戦は、植民地化とは逆に独立の契機となったのですから。
バンドン会議60周年会議は、ストレートには語らずとも、大東亜戦争という名の反植民地主義をも内包した第二次世界大戦の多面性を浮かび上がらせております。そして、今日の日本国の使命とは、戦争の惨禍や植民地支配の経験を歴史の教訓として確立した国際社会の諸原則を護り、未来に向けて、平和に資する国際秩序の構築にベストを尽くすことではないかと思うのです。
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