南シナ海に「安全」施設=岩礁の埋め立て正当化―中国(時事通信) - goo ニュース
AIIBの参加問題については、未だに日本国政府は”潮目を読み違えた”とか、”世界から取り残された日米”といった批判的な論調が散見されます。しかしながら、これらの批判には、安全保障やシーレーンに関わるチャイナ・リスクが抜け落ちているのではないかと思うのです。
南シナ海の領有権問題については、フィリピンが、国連海洋法条約に基づいて常設仲裁裁判所に提訴しており、ベトナムも同調しております。国際社会の行動規範に従って東南アジア諸国が平和的な解決に踏み出す一方で、法の支配に無視を決め込む中国は、一方的に南シナ海の埋め立てを開始し、滑走路の建設まで疑われております。中国当局は、「(船の)風よけや捜索救助、海洋気象観測・予報、漁業サービス、行政管理などの機能・施設を設ける」と説明し、軍事目的を否定しておりますが、目的は何であれ、紛争当事国による一方的な埋め立てが許されるはずもありません。習主席は、AIIBを「一帯一路構想」の融資機関と位置付けておりますが、中国は、内陸部の陸のシルクロードみならず、海のシルクロードの復活を目指しており、当然に、南シナ海の開発もこの構想の一環に含まれます。しかも、公海自由の原則を踏みにじり、中国の海域としての海路の支配を目論んでいるようにも見えます。
南シナ海に中国の海上基地が建設されますと、中国は、容易に日本国のシーレーンを脅かすことができます。滑走路も敷設されるとなれば、不沈空母と化すのですから、経済のみならず、軍事的にも危機が迫ることになります。中国は、”安全”を強調しておりますが、周辺諸国にとりましては、”危険”以外の何ものでもありません。AIIB参加支持者の方々は、”リスクは絶対にない”と言い切れるのでしょうか。
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南シナ海の領有権問題については、フィリピンが、国連海洋法条約に基づいて常設仲裁裁判所に提訴しており、ベトナムも同調しております。国際社会の行動規範に従って東南アジア諸国が平和的な解決に踏み出す一方で、法の支配に無視を決め込む中国は、一方的に南シナ海の埋め立てを開始し、滑走路の建設まで疑われております。中国当局は、「(船の)風よけや捜索救助、海洋気象観測・予報、漁業サービス、行政管理などの機能・施設を設ける」と説明し、軍事目的を否定しておりますが、目的は何であれ、紛争当事国による一方的な埋め立てが許されるはずもありません。習主席は、AIIBを「一帯一路構想」の融資機関と位置付けておりますが、中国は、内陸部の陸のシルクロードみならず、海のシルクロードの復活を目指しており、当然に、南シナ海の開発もこの構想の一環に含まれます。しかも、公海自由の原則を踏みにじり、中国の海域としての海路の支配を目論んでいるようにも見えます。
南シナ海に中国の海上基地が建設されますと、中国は、容易に日本国のシーレーンを脅かすことができます。滑走路も敷設されるとなれば、不沈空母と化すのですから、経済のみならず、軍事的にも危機が迫ることになります。中国は、”安全”を強調しておりますが、周辺諸国にとりましては、”危険”以外の何ものでもありません。AIIB参加支持者の方々は、”リスクは絶対にない”と言い切れるのでしょうか。
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