知り合いのご婦人に会った。
90歳の元学校教師の品のある方である。
夫を亡くされてから、もう数十年も一人暮らしをしておられる。
私に久しぶりに会った事を、ひどく喜んでくださり、
子供のころから慕っていたという、私の亡くなった姑の話へと進む。
月の半分は、離れて暮らす子供達が入れ代わり来て泊まっていくとおっしゃるので、「それは嬉しいですね」とお答えしたら、
「いつまでも生きていると、皆に迷惑をかける。この歳になっては、してあげる事は何もなく、してもらうことばかりだもの・・・。」とおっしゃった。
「若い時から今まで、ずっと頑張りとおしてきたのですもの、大手を振って
お世話になったらいいですよ」と申し上げたら、
「その言葉で胸のつかえが、少し降りた様な気がします」とお答えになりました。
家の母も同じ事をよく口にする。
お歳を重ねるうちに、みな同じ様に思うのだろうか。
帰りの車の中でその言葉を思い出し、目頭が熱くなった。

ふきのとう、蕾と綿毛になった花の様子です。
90歳の元学校教師の品のある方である。
夫を亡くされてから、もう数十年も一人暮らしをしておられる。
私に久しぶりに会った事を、ひどく喜んでくださり、
子供のころから慕っていたという、私の亡くなった姑の話へと進む。
月の半分は、離れて暮らす子供達が入れ代わり来て泊まっていくとおっしゃるので、「それは嬉しいですね」とお答えしたら、
「いつまでも生きていると、皆に迷惑をかける。この歳になっては、してあげる事は何もなく、してもらうことばかりだもの・・・。」とおっしゃった。
「若い時から今まで、ずっと頑張りとおしてきたのですもの、大手を振って
お世話になったらいいですよ」と申し上げたら、
「その言葉で胸のつかえが、少し降りた様な気がします」とお答えになりました。
家の母も同じ事をよく口にする。
お歳を重ねるうちに、みな同じ様に思うのだろうか。
帰りの車の中でその言葉を思い出し、目頭が熱くなった。


ふきのとう、蕾と綿毛になった花の様子です。