風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画・東山動物園の仲間たち「インドサイ」

2014-08-23 07:38:38 | アート・文化


         Img_1518

             Img_1526

いかつい顔。頭には角。そして体を覆う分厚い鎧〈よろい〉。皮膚が盛り上がって出来たブツブツがあちこちにあって、その姿からインドサイは「ヨロイサイ」とも呼ばれています。突進力もありそうです。

思わず、後退りしそうになりますね。

でも、落ちついて見ると、すごくユーモラスです。

耳や尾の先端以外は体毛がなく、その巨体とはうらはらに小さな目。愛らしささえ感じます。

性格もおとなしいとあって、客の人気も高いようです。そういえば、先にあった東山動物園のイベント「ナイトZOO」のポスターも、主役はサイ君でした。

僕も描いているうちに親しみが沸いてきました。

湿原や草原、森林に暮らし、食べ物は草や果実、木の枝など。水浴びをするか、昼寝をするか、食べるかで一日を費やしています。
で、僕はこんな想像をしてみました。

「もしインドサイが肉食だったら・・・」

ライオンに与えられている「百獣の王」の称号は、間違いなくこちらのものになるだろうな。

ふだんの動きはゆったりですが、驚いたり興奮するとかなりの速度で走るそうです。

㊤の絵は、突然、頭を突き出すようにして小走りに駆け始めたところです。何事かと驚きましたが、走る先にいた仲間に近づくと、体をこすり合わせるようにして会話を楽しんでいるようでした。
㊦は正面から。いかついけど憎めない顔でしょ。

角を漢方薬にするための乱獲、密猟などによって生息数が減り、絶滅危惧種に指定されています。