公園の池や沼、古い町並みの流れで目にし、カメラに収めながらも、その優雅で華麗な姿と動き、水面や水中をどのようにして表現するかに迷い敬遠してきた鯉を描きました。
鯉の絵でよく見かける滝のぼりの鯉は難しそうなので、多少ストーリー性のある姿を描こうと選んだのが、このシーンでした。名古屋の東山植物園にあるスイレンの浮かぶ池を泳ぐ2匹の鯉です。
群れから離れて、何やら会話を交わしているような2匹の鯉。
カメラ向けた瞬間でした。互いに尾ひれで水をはじくようにして回転、波紋を残して左右に離れていきました。「じゃまが入った」というわけでしょう。「また明日ね」
2匹の鯉の関係は? そりゃ「恋仲」でしょ。
オヤジギャルはさておき、もうひとつの課題である浮かぶスイレンと水面の描き方は、モネから教えてもらいました
訪れたことのあるフランス・ジベルニーの「モネの家と庭園」や、高知県北川村の「モネの庭」を思い浮かべ、画集を開いて色や塗り方を見ながら描きました。
スイレンの花の色はピンクがいいかな、と思いましたが、東山植物園の池に咲いていた通り白い花に。
東山植物園の白いスイレンが咲く池
人が近づくとエサを期待して集まってくる鯉