風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「同じ木に、キンモクセイとギンモクセイの揃い咲き=名古屋・荒子川公園」

2015-09-26 17:13:08 | 日記・エッセイ・コラム


       
      花の4分の3がキンモクセイ、4分の1がギンモクセイの木

 
 オレンジ色のキンモクセイと薄い黄色のギンモクセイが同じ木に
 
                           根元は同じです

宅街住の小路を歩くと、芳香に包まれる季節になりました。

香りの主はキンモクセイ(金木犀)。我が家のキンモクセイも、数日前からこんもりした深緑の葉の間にびっしりと小さなオレンジの花をのぞかせています。

ところで、モクセイにはキンだけでなくギンもあるのに、庭樹では少数派のようです。「やっぱり銀より金」ということでしょうか。
「金と銀が一緒に咲いているモクセイがある」とネットで知り、名古屋駅から名古屋港の金城ふ頭を結ぶ第3セクターの「あおなみ線」で「荒子川公園」に出かけてきました。

公園管理事務所がある「荒子川ガーデンプラザ」裏の日本庭園に、それはありました。
強い芳香を放つ高さ6~7メートルの木。葉の間からのぞく花を見ると、キンモクセイ特有のオレンジ色の花に加え、やや少数派ながら薄い黄色の花がいくつかの塊になって存在を示しています。
ギンモクセイはもう少し白いのでは、と思いましたが、このように黄色がかったのもあるようです。

根元に目をやると、同じところから幹が3本。つまり、同じ根の株というわけです。枝が縦横に込み入っているので、どの枝にギンモクセイが咲いているのか見分けできません。
香りの違いをかぎ分けることもできませんでしたが、それぞれ咲いている枝の葉の色を比べると、深緑のキンモクセイに対し、ギンモクセイの枝の葉はやや黄緑に見えました。

「記録がないので、接木がされたとか、突然変異なのか、原因は分かりません」。事所の広報担当さんの話ですが、この種の話は分からない方がいいですね。
分からないから話題になり、僕のように見物に出かけて楽しめるのですから。