風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画・佐藤英機さんの個展「第15回水彩画展」が開幕

2017-06-06 06:12:10 | アート・文化

水彩画を定年後の趣味にして、あちこち旅を楽しみ、年に1度は描いた作品で個展を開く――。

同好人なら誰しも夢見る目標を現実にしている佐藤英機さん(76)=名古屋市緑区在住=の15回目の水彩画展が、6日から名古屋市民ギャラリーで開幕。色鮮やかな8号サイズの作品32点が会場を埋めています。11日(日)まで。

佐藤さんは2001年に会社勤めを60歳で定年退職。子どものころ絵を描くことが好きだったので「水彩画」を趣味に選ぶと、3つの目標を立てたそうです。

①  年に1度は個展を開くこと
②  居住地の区民展で、市長賞と区長賞をもらって「賛助」の称号を得ること
③  名古屋の水彩画を楽しむ人たちが、数多く応募する水彩画展を企画・運営している「水彩協会」の会員になること

還暦を過ぎ、初体験といえることを趣味とした人にとっては、決して軽い目標でないことはお分かりいただけると思います。
しかも、佐藤さんは絵画団体などには所属せず、いわば独学に近い形で励んだそうです。「その代わり、水彩画の指導書から特に配色、混色などを懸命に学びました」と佐藤さん。

1番目の目標である個展は趣味をスタートさせた翌年、名古屋市民ギャラリーで第1回を実施、今回で15回目になりました。2番目は数年前に達成。3番目もことし手にしたそうです。

今回の個展のサブテーマは「四季を描く」。国内各地を歩いて山や寺などを描いた8号サイズの作品から、春夏秋冬別に8枚ずつ選び、計32点を展示しています。
満開の桜、雪解けの山、風に舞い飛ぶ紅葉。季節ごとに変わる光や空気感、水や木々の色合いを楽しめます。

僕も10年ほど前から拝見していますが、名古屋市民ギャラリーで毎年この時期に開かれる個展として「佐藤ファン」が年ごとに増え、広がっているのを感じています。

――目標を達成していくうえで、大切なのは何ですか?
僕の質問に「やはり継続ですね」と佐藤さん。
そして、続けました。
「もちろん健康であること、それに家族の理解と応援です」
個展の作品搬入・搬出、受付も家族みんなでされています。

【春】


【夏】


【秋】


【冬】