風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「名古屋城でスケッチ会=天守閣の木造復元計画が軌道に。5月7日から天守閣の入場禁止」

2018-01-12 07:34:41 | 日記・エッセイ・コラム

コンクリート造りの天守閣。木造に復元するため5月7日から入場禁止に

水彩画教室の今年初のスケッチ会として、名古屋城に出かけてきました。
花見などで何度か訪れていますが、名古屋城はいま、大戦末期の名古屋大空襲で焼け落ち、戦後にコンクリートで復元された天守閣を、本来の木造で復元する大事業計画が軌道に乗り、いま一度見ておこうとのねらいもありました。

木造復元は工費505億円をかけ、2022年の完成を目指す計画。石垣の状態などの調査が進められていましたが、新年を迎えて工事に着手することが決まり、今年のゴールデンウィークが明ける5月7日から、天守閣を入場禁止(閉鎖)することになっています。


といっても、画題としては現在の天守閣だけにスポットを当てることもできず、城内を改めて歩き探しました。

例えば石垣。徳川家康の天下普請の命に集まった西国大名らが築いた巨大で強固な石垣は、大空襲だけでなく、1891年(明治24年)の濃尾地震(マグニチュード8.0 )にも耐えたと言われています。石垣はこれまでにも、描きましたが、今回も2~3枚は絵にしたいと思っています。

 巨木もクスやケヤキ、それに樹齢600年以上とされるカヤノキ、モミジの古木なども魅力的。南高梅などの品種が植えられている梅林にも小さな赤い蕾が見られ、寒い寒いと言いながらも、春への歩みが着実に進んでいるのを感じます。
大戦中に陸軍の弾薬庫で、城内の障壁画を避難させてあったレンガ造り、漆喰塗りの乃木倉庫なども絵になる建物でした。

名古屋城の歴史を見てきた樹齢600年以上というカヤノキ

堀にはシカやカモの姿も

春はもうすぐ。梅林の枝には赤い蕾が膨らみ始めています