風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽描き水彩画「天浜線で浜松へ=水彩画教室の宿泊スケッチ取材の旅」



水彩画教室の宿泊スケッチ取材旅行として10、11両日、浜松へ出かけてきました。教室では年に4回、どこかへ出向いており、うち1回が宿泊取材です。
今回の参加者は講師を含め14人。平均年齢80歳という高齢者集団ですが、コロナが落ち着き、2日間とも好天に恵まれて、容易には描ききれそうにない収穫がありました。

まずは、東海道線新所原=掛川間の浜名湖北部を走る「天竜浜名湖鉄道(天浜線)」に乗りました。
幹事役の僕は、一時間に一本、一車両だけの列車をいくつか降りて、スケッチ場所を探し歩けないかと考えたのですが、事前の下見で高齢者集団には無理があると判断、中間の天竜二俣駅までとし、途中下車駅は「金指(かなさし)」駅だけにしました。

左右の車窓には収穫真っ盛りのミカン畑、波静かな浜名湖、雑木に覆われた緑のトンネル。我々以外の客は一人か二人。我々はカメラを手に、昔の遠足気分です。
金指では駅構内のレストランで昼食。天浜線には何カ所かの駅にレストランが併設されており、金指駅には「Piazza(ピアッツア)」という店があります。石窯で焼かれたボリュウムのある本格ピザに、大満足のひとときでした。

天竜二俣駅で下車。駅構内の操車場や鉄道歴史館の見学です。
蒸気機関車時代からの回転式転車台、扇形の列車車庫、運行機器、職員の浴室、・・・。各地にある鉄道操車場などの施設の多くは新しい建築ですが、ここでは大量の金属が戦車や戦艦になった大戦時代に、木造で建造された列車車庫や、1940年に造られた給水塔を目にすることができました。

このあとは、天竜二俣駅近くにある秋野不矩美術館へ。文化勲章を受けた日本画の女流画家・秋野はこの地で生まれ、インドへ渡って描いた力作など生命力と迫力ある作品に接することができます。美術館の建物も藤森照信の設計によるもので、なかなかユニークです。
折から秋野の「生誕100年回顧展」として、秋野に師事した石本正の作品展が開催されており、秋野の作品とともに鑑賞できました。

浜松中心部のホテルへ。例年の「絵を忘れる宴」は、コロナと高齢を自覚して今年は自重し、翌日の中田島砂丘や楽器博物館巡りに備えました。写真も数多く収めてきたので、まず天浜線の部分だけを掲載、あとは次回にします。

美味しいピザが焼かれていた石窯

建造80年を過ぎた給水塔

鉄道職員の作業着や手袋も乾してありました

ユニークな設計の秋野不矩美術館


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