リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~東京の街角の匂いは昔お醤油、今揚げ油

2018年10月15日 | 日々の風の吹くまま
10月15日(月曜日)。曇りがち。予想最高気温は21度で、これで低めなんだそうな。そういえば、歩いている人は何となく寒そうにしている。釧路の友だちが「雪虫が飛んだよぉ」と言って来たけど、日本も北の地はもうそういう季節ってことだね。そういえば、昨日の日曜日は我が家のあるマンションの(歩道に埋設されている)変電設備の大清掃で朝の9時から夕方5時まで(非常用発電機で動かすエレベーター1基と非常灯以外は)全館停電になったはずだけど、無事に終わって電気が戻ったのかな。オフィスの機器はみんな電源を切って来たから問題はないと思うけど、シーラにメールを飛ばして聞いてみなくちゃ。

先週は毎日よく良く歩き回ったので、今日はちょっと休養日。カレシは2人で撮りまくった写真の整理に余念がない。グループでのツアーだったらこういう融通は利かないだろうな。昔「If it’s Tuesday, this must be Belgium」(『火曜日ならベルギーよ』)というコメディ映画があったけど、「今日が火曜日なんだったら、ここはベルギーに違いない」という意味で、洋の東西を問わず団体旅行の本質をついている感じ。団体で海外旅行をした経験がない私たちには何だかあんまり楽しくなさそうという印象になってしまうんだけど、実際はどうなのかな。来月に予定しているクルーズは団体旅行の一種と言えるところがあるから、どんなものなのか体験できるかもしれないね。

勝手気ままな旅はちょっと入って見た小路や観光地図にない「名所」での発見や遭遇が何よりも楽しい。東京でつんと澄ましたような大通りを歩いていると、いたるところに小路が口を開けていて、ネオンや看板雑然と折り重なるようにどこまでも続いていて、細道がさらにあちこちで枝分かれしているのが見えるもので、つい入ってみたい誘惑に駆られてしまう。これが欧米の大都市だったらそういうところには入り込まないのが旅の常識だけど、東京ならいたって安全。車と人が入り乱れる狭い道路に沿って食べ物やがあり、赤ちょうちんがあり、自動販売機が所狭しと並び、その間に表札のかかった玄関があり、おもいがけないところに時間制の「ホテル」があったりして、夏だったらステテコ姿のおっちゃんがタバコを吸っていたり、腰の曲がったおばあちゃんやこてこてに普段着のお嬢さんが歩いていたりする。そう、こういう小路の迷路にこそ「普段着」の東京があるという感じかな。

でも、今日はこっち、明日はあっちと東京の普段着の街を歩き回っていて、ふと「醤油の匂い」があまりしないことに気が付いた。昔はどこを歩いていても醤油の匂いが漂っていて、今はその代わりに漂ってくるのはかなり強烈な揚げものの油の匂い。それも北米の街角に流れるフレンチフライの匂いじゃなくて、魚や肉を揚げている油の匂い。そういえば鶏のから揚げ、とんかつ、カキフライにエビフライの看板が多いし、日本人の食生活が大きく変わったということなのかな。うん、観光客には街角を漂う匂いも異国情緒のうちなのよね。