リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~ホテルのロビーの人間模様

2018年10月18日 | 日々の風の吹くまま
10月18日(木曜日)ーその2。夜には雨になる予報だけど、台風25号でひと騒ぎした後はいたって平穏な天気で、傘がいるほどの雨に降られていないのはラッキー。ホテルはこれで11泊。これだけ長く腰を据えていると、あわただしく1、2泊する場合とは違って、いろんなことを観察できておもしろい。外国から年に3千万人近い観光客が訪れるというだけあって、数年前は日本人客が中心だった私たちのホテルも、今では外国人客が圧倒的という印象。三連休のころは国慶節の休みを利用した中国人でロビーが溢れかえっていたけど、今は白人が多くなっている。

よく観察してみると、アジア人は家族連れが多いのに対して、白人は若いカップルか年配のカップルがほとんどえ家族連れはほとんどみかけない。日本人の初期の海外旅行もハワイやグアムなどわりと近いところが人気だったように、文化的にも親近感がありそうな日本はアジアの人にとっても海外旅行デビューにはもってこいの「近場」なのかもしれない。一方で年配の欧米人が多いのは、距離的に日本から遠くて費用もかかるだろうから3泊4日のような短い旅行には向かないしので、近場の定番のバケーションスポットに行きつくした人たちが年を取ってお金と時間に余裕ができたところでエキゾチックな日本に目を向けたというところじゃないのかな。もっとも北米では若い人たちの関心も高いけど、こっちはたぶんゲームやアニメの影響がありそう。今年は若い知り合いが3人日本旅行を決行したけど、いずれもボーイフレンドの発案だった。

それにしても、客筋が変わったせいもあってか、このホテルも少々騒がしくなった感じがするな。4年前に泊まったときは静かだったんだけど、今回はしょっちゅう上からドタドタ、ドッタン。昼間は掃除のスタッフが立てるんだろうけど、早朝と夜のドタドタはかかと歩きの大人の足音でドッタンはたぶん子供。我が家の上階で子供が走り回っていた時よりも響きが大きいのは建物の構造の違いなのかな。まあ、家族そろっての旅行となると子供だって興奮して羽目を外すだろうとは察しが付くけど、どちらかというとアジア人は場の公私に関係なく自分の子供の行動を制御しないところがあるのも確か。それでも、ホテルだから「ご近所さん」はくるくる変わるのでさほど気にはならない。(こういうときこそ公の場での行動規範を身につける絶好の機会じゃないかとは思うけど。)

ま、人類には「狩猟採集人種」と「農耕人種」の明確に違う遺伝子があって、どっちが優勢かによって自分の周囲の状況に対する認識度(注意度)とこれに対する反応習性に根本的な違いが現れると考えるけど、これはワタシの観察。でも、のんきな旅の空でホテルのロビーはピープルウォッチングの絶好の穴場・・・。

旅の空から~日本の平和は食べ物のおかげ?

2018年10月18日 | 日々の風の吹くまま
10月18日(木曜日)。晴れ時々曇りまたは曇り時々晴れ。東京の予想最高気温は21度だそうで、テレビでは寒いようなことを言っているけど、私たちに快適至極。おとといスカイツリーで目いっぱい遊んだ反動で、きのうは終日だらけ模様。ドアの外に「お休み中」の札を下げて、カレシのスカイプレッスンを横耳で聞きながら、写真の整理。日本に来て2週間半。持って来たカメラはワタシは手軽なIXYとPowerShot G5Xの2個、カレシはLumixデジタルSLRが1台で、2人の間でもうどれだけ写真を撮ったやら。帰ってからの整理がタイヘンだ。

昼過ぎにドアの札を「掃除おねがい」に変えて、ランチ代わりのおやつを買いに高島屋の地階へ。東京はこの「デパ地下」がめっちゃ楽しい。北米では老舗のシアーズが倒産したり、マンハッタンにでんと本店を構えるメイシーズも含めて伝統的なデパートが存続に悪戦苦闘しているけど、バブル以来今いちパッとしない日本でこれだけのデパートが成り立っているのは鉄道の主要駅周辺に立地しているということもあるけど、一番の要因はこのデパ地下じゃないかと思うね。エスカレーターで地階に降りたとたんに「すごぉ~い」としか言いようがないくらい圧倒されてしまう。とにかく見渡す限りの食べ物、食べ物、食べ物で、見て回るだけで1キロはあっさり太ってしまいそう。できるだけ甘くなさそうなものをとうろうろした挙句、これと決めたのは鹿鳴館という店のフルーツクッキー。スタバのコーヒーをテイクアウトして、出ている間に掃除が住んだ部屋でおやつ。10枚入りを買って来たら、カレシが一気に5枚も食べてしまった。おいおい、知らないよぉ。

夕暮れが迫るころ、カレシが有楽町駅ガード下の飲食店街を見に行きたいというので、ラッシュで混み始めた山手線で有楽町へ。着いた時にはちょうど暗くなって、高架線路の下に沿って煌々と明かりをつけた食べ物屋や飲み物屋がずらり。轟音を立てて行き来する電車の下でうるさくないのかな。通り抜けになっているところでは、hole in the wall(壁の穴)のような小さな小さな焼き鳥屋があって、スーツ姿のおじさんたちが仕事帰りの一杯。ぐるっと歩いて代々木駅へ。あまりにもぎゅうぎゅうのすし詰めな上にドアの傍でスマホに夢中のお兄ちゃんたちに阻まれて、押しのけかき分けつきのけして何とかホームに転がり出たワタシ。気遣いが自慢の国なんだったらちょっとは年寄りに配慮しなよっとむかっ腹を立てたけど、おにいちゃんたちは心そこにあらず・・・。

晩ご飯はおやつを買ったときに目をつけいてた紀伊国屋の「刺身パック」。まだ食べたことのないカツオのたたきも買って、外の総菜屋でサラダ2種類、ワタシ用に松茸おこわの小さいパック。ホテルのコンビニで冷えたビールを買って、瞬く夜景を見ながらグルメご飯。いいもんだねえ・・・。