リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~地図を見ながら歩くのも楽しい

2021年10月29日 | 日々の風の吹くまま
10月27日(水曜日)。🌥🌤(カルカソンヌ)。今日は自由行動の日。ホテルの朝ご飯はコンティネンタルのバフェで、テーブルに着くと小柄でめっちゃ朗らかなウェイトレスのおばちゃんが「カフェ?クロワッサン?」と聞いて来るので、ウィ、ウィと答えると、熱々のコーヒーポットとクロワッサンとペーストリーを持って来てくれて、ボナペティ。クロワッサンはまだ温かで、サクサクとしておいしい。それにしても、カルカソンヌのあたりはすごく小柄な女性が多い感じで、チビのワタシより背の低い人もいるからびっくり。しかもみんな朗らかにきびきびと働いていて、2度目に会うと(アジア人だから覚えられやすいのか)にこにことフランス語と英語のちゃんぽんで話かけて来て、ワタシも負けずにうろ覚えのフランス語を交じえて答えるので、しまいには昔からの友だちみたいな気分になって来るからおもしろい。ワタシにとってはこういう束の間の触れ合いは旅の楽しみのひとつでもある。

昼頃になって、川向こうのカルカソンヌに行ってみようということになって、ホテルでもらった地図を頼りに、メインのナルボンヌ門の反対側にあるオード門から、川を渡る古い橋を目指しててくてく。いや、てくてく歩くというよりもごつごつと石を埋め込んだ坂道をバランスを取りながら下りて行く感じ。古い橋は歩行者と自転車専用なので、芝生刈り機の代わりに草を食んでいる羊と山羊を眺めながら川を渡ってバスティード・カルカソンヌへ。城壁の中を「シテ」と呼ぶから、こっちは言うなれば「郊外」かな。でも、日常生活とビジネスは全部こっち側にあるからおもしろい。バスティードの中心である広場に出て、ランチをどうしようかなと歩いていたら、お、カレフールのスーパーがある。大都市の郊外のような大きな店じゃないけど、レストランの食事は昼でも大盛り過ぎるから、ここでホテルに持って帰れるものを買って行こうということになって、店の中をつぶさに見学。




フォークを持ってくれば良かったと思っていたら、片隅の家庭用品の売り場に使い捨てフォークの袋があって、カナダで売っているようなプラスチックじゃなくて、何と木製。うん、さすがEUだな。フォークがあれば買って帰れるものが増える。サンドイッチやラップ、クロワッサンの他にニンジンのサラダ、ムール貝、パテを加えて、ビールを2本買って、意気揚々とシテへ。ごつごつの坂道は上りもかなりきつくて、カレシは膝が痛いと言い出す始末。石畳やこういうスムーズじゃない道路を歩いていたら、靴のかかとが擦り切れて、エアクッションが機能しなくなってしまったせいで膝に堪えるんだろうと思う。帰ったら真っ先に新しいウォーキングシューズを注文してあげなくちゃ。


カレシが昼寝している間に、ワタシはおみやげ屋巡り。何か子連れの観光客が多いなあと思ったら、フランスでは10月後半は学校が休みなんだそうで、そのせいで家族連れで旅行にでかけるらしい。どうりでみんなフランス語をしゃべっているはずだ。どの店もあんまり行儀がいいとは言えない子供たちがいっぱいでおみやげのおもちゃ選びに夢中。しょうがないから子供が欲しがるものを売っていない店を選んで買い物。鴨のコンフィとか名物料理のカスーレの缶詰があって、ラベルは(もちろん)フランス語なので、ついくるっと回して裏側を見たけど、あは、ここはフランス。公用語が2つあるカナダのようにフランス語の反対側は英語ってわけには行かないんだった。スーパーで買って来た食品はランチでは食べきれず、残った分は冷蔵庫に入れて置いたので、晩ご飯もスーパーの既製品。食べ過ぎて満腹になり過ぎると寝つきが悪くなるので、ま、こんなくらいがちょうどいいか。さて、荷造りしなくちゃね。