リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

とうとう山火事の煙が押し寄せて来た

2023年08月20日 | 日々の風の吹くまま
8月19日(土曜日)。☀(だと思う)⛅(らしい)🌤?(煙)。朝から空が白っぽくかすんでいる。天気サイトを見たら、東の風。あぁ~あ、とうとう来たか。ずっと西風が山火事の煙が沿岸まで広がるのを押しとどめていたようなんだけど、風向きが変わったらどうしようもない。北から南東にかけて連なっている山並みの上半分が削ぎ取られたようになくなっていて、何とも奇妙な光景。標高370メートルのバーナビーマウンテンは頂上のマンション群がかすんで見えるし、北へ30キロほどのシーモア山(1449メートル)もすっかり消えてしまって、見慣れた景観が一変してしまった感じ。まだ青みが見える空に高く昇った太陽もボケっとしていて、きのうまでの暑さはどこへやら。




メトロバンクーバーでは、今夜から明日にかけてPM2.5の濃度が上昇するということで、大気汚染注意報を発出。ニューウェストミンスター周辺の大気の健康指数(AQHI)は、朝のうちは低リスクの「2」だったけど、午後になって中リスクの「4」になり、いったん「2」に戻ったけど、夕方には「3」。それでも、空のてっぺんは薄っすらと青みがかって見えていたけど、予報では明日は中リスク中央の「5」になって、月曜日まで続くらしい。ただし、地形が複雑なためにいくつもの微気候が混在しているので、地域ごとに天気が違ったりするから、予報は外れることの方が多い。今夜から明日の天気予報なんか、「晴れ」のマークなのにひと言「smoke」(煙)。日本の気象用語では「煙霧」というらしいけど、山火事の煙なのがはっきりしているから、「haze」と言わずにストレートに「smoke」にしたんだろうと思ったら、カナダ政府の天気と気象に関する用語集に「大気中に浮遊している火災から発生した微粒子」としてちゃんと収録されていて、世界気象機関(WMO)の用語集でも国際標準になっているんだって。だったら、「煙」のお天気マークを作ったら良さそうなもんだけどな。



内陸オカナガン地方のウェストケローナに迫っている火災は、細長いオカナガン湖の対岸の大リゾート地ケローナ市を脅かしそうな勢いで、非常事態宣言に基づいて、ケローナ国際空港は旅客機の便をすべてキャンセルし、火災ゾーンへの不要不急の交通を制限し、ケローナ、ウェストケローナ、カムループス、オリヴァー、オソイユース、ペンティクトン、ヴァーノンの各市で不要不急の旅行者や観光客によるホテルやモーテル、キャンプ場の新規予約を制限し、現在滞在中の人たちには自主的にチェックアウトを早めて、部屋を避難者やフロントラインワーカーに譲るように勧告。危機管理を担当するマー大臣は「火災見物や写真撮影のような野次馬行為は絶対にやめるべき」と釘を刺していたけど、今どきはそんなことにはとんと考えが及ばない「見て見て」のSNSバカが多いからなあ。ハリウッドのメガスペクタクル映画じゃないっての、ほんっとに。

午後にはAQHIが改善して、空の青さは増したけど、山並みは完全に視界から消滅。いつも聳えていた背景がなくなって、バークィトラム地区のタワマン群が何となく背が高くなったように見えるからおもしろい。日の入りは8時過ぎで、夕暮れの空は何だか弱々しいピンク色。暗くなって、外に広がる夜景がいつもより大きくゆらゆらと揺れて見えるのは、大気の状態がいつもと違うからだろうな。サレーの高層ビル群の明かりが見えないので、健康に害のあるPM2.5は少なくても、空気は少々煙っぽいのかもしれない。夜になって、AQHIはだいたい夜から朝にかけてのレベルである「2」になったけど、日中にはかなり悪化して、中リスクの「5」まで上がると言う予報。でも、明日はあまり暑くならないようだから、窓を開けなくても済むかもしれないけど、こんな予報は外れてくれるのが一番だよね。






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