リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

アメリカの51番目の州になってどぉ~すんの?

2024年12月20日 | 日々の風の吹くまま
12月18日(水曜日)。☀⛅。台風一過と言う感じの、すがすがしい朝。いやぁ、よく降ったなぁ、この大気の川(ローカルの呼び名は昔から「パイナップル特急」)という厄介者。局地的な浸水はあったようだけど、大規模な停電などはなかったようで、やれやれ。この天気なら、外壁の水漏れ箇所も明日までには乾くだろうから、一石二鳥。

ほぼ5週間続いていた郵便ストは、政府が介入して(いったん)中止。互いの主張があまりにもかけ離れていて、トップレベルの調停人を付けても歩み寄りがなかったらしい。郵便が止まって打撃を受けるのは零細小売業で、このままでは国の経済が立ち行かないという危機感がないし、世論調査でも同情や共感が薄くてそっぽを向かれたも同然で、組合も後ろ盾がなくて苦戦。それで、とりあえず労働協約が切れた日に遡って5%の賃上げをしてやるからストを中止しろと言うことになったらしい。(トルドー君、破れかぶれだな。)それできのうから郵便が動き始めたはずなんだけど、クリスマスシーズンとあってスト中に積み上がった小包や郵便の数がすごくて、配達がクリスマスに間に合うどころか、郵便事情そのものの正常化は年を越すらしい。それでも、郵便箱には封書が1通入っていて、開けてみたら、フレーザー保健局から「あなたの手術は待機リストに載っています。追って連絡が行きます」という通知。日付は11月8日になっているから、左目の白内障手術のことかな。それならもう11月29日に済んじゃってるんだけど・・・。

まだ大統領に就任してもいないのに、何かと物議を呼んでいるトランプが、フロリダ参りに行ったトルドー君を偉大なる「カナダ州の知事」と呼んだかと思うと、今度は「多くのカナダ人がカナダがアメリカの51番目の州になることを望んでいる」と言って、当のカナダ人は「じょーだんじゃねーよ」。まあ、アメリカに入る不法移民と麻薬を止めなければ、カナダからの輸入すべてに25%の関税をかけると脅しているところで、アメリカの州になれば税金はどんと安くなるし、いいことずくめじゃないかと、冗談に紛れて揺さぶりをかけているつもりだろうというのが大方の反応だけど、ずっと政権の中核だった財務大臣が突然辞任してしまったところで、その前には協力関係にあった新民主党が協定を解消してしまったし、党内からも辞めてくれと突き上げられるし、それより前には奥さんのソフィ―に三下り半を突き付けられるし、みんなに見放されている感じのトルドー君、どうする?

でも、ほんとに「多くのカナダ人」がアメリカと合併従っているのかというと、世論調査では「じょーだんじゃねーよ」が圧倒的。賛成が一番多かった(アメリカ的な気質を持つ)アルバータ州でも30%、真ん中のサスカチェワン、マニトバ、オンタリオの3州では29%、フランス語圏のケベック州は24%、大西洋岸諸州でも24%、そして西の端のBC州ではわずか18%。年齢層別に見ると、55歳以上はわずか10%なのに対して、35歳から54歳は27%で、18歳から34歳の若年層になると40%に急上昇するんだそうな。まあ、若い人達にアメリカが魅力的に見えるのはわかるような気がするけど、はて、カナダの医療保険制度をそっくり持って行けるんならまだしも、大半のカナダ人はアメリカ人になるなんてまっぴらごめんというところか。関税に関しては、オンタリオ州のフォード首相(カナダには知事はいないの)が対抗処置としてアメリカへのエネルギー供給を止めてやるとぶち上げたけど、トランプはカナダには今トランプと丁々発止で渡り合えるようなリーダーがいないからゆさぶって来るわけで、どうなるのかなあ・・・。


太くて短い虹