らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ハイドン 弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.74-1

2010年05月27日 23時59分41秒 | クァルテット
 次の定期演奏会までに2ヶ月を切りましたので、そろそろプログラミングした作品について少しずつ書いてゆきましょう。

 山形Qは何度も書いていますが、ハイドンの弦楽四重奏曲全曲演奏という長期の企画を継続中です。今回で38曲目!実現不可能と思えた企画も全68曲中38曲目ですから、残りは30曲です。もう半分以上演奏してきたんです。

 さて今回演奏する作品74-1 ハ長調は、作品71の3曲と作品74の3曲の合計6曲でアポニー四重奏曲と呼ばれています。まぁアポニー伯爵というヴァイオリンも演奏出来る貴族の依頼で作曲した作品なので、こう呼ばれています。

 この曲集についてはまだ確定した研究結果が出ていなくて、本当かどうか分からない事ばかりなのですが、色々な説を書いてみたいと思います。

 エステルハージ候の元を去って、ハイドンは子飼いではなくて自由な身の音楽家になってから、誘われるがままにロンドンに行きました。そこで自分の予想を遙かに超える歓迎を受けてしまいました。観客はハイドンの音楽に熱狂して、予定されていた演奏会では大絶賛を受けたのです。

 そのロンドンから帰国したハイドンは、次のロンドンに行く前にウィーンでこの曲集を書いたらしいと言うことが推測されています。エステルハージ候の音楽家との友情の証のような作品集ではなくて(貴族向けの作品)、ロンドンの一般聴衆向けの作品を書いたとされています。

 さて、それまでの作品とどう変わったのでしょうか?

 つづく・・・。
コメント
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