以前はさんざん持てはやされたヤエヤマアオキ(アカネ科、絶滅危惧種、別名ノニはハワイでの呼び名)ですが、今では殆ど見向きもされません。 当時は石垣島の海岸林から姿を消すくらい少なくなってこのまま絶滅するんじゃないかと心配されてたのに。 そんなだから絶滅危惧種になってたけどもうちょっとしたらその指定も無くなるんじゃないでしょうか。
この果実は残念ながらもうちょっと熟さないと食べられそうにありませんでしたが、熟してくるとベタベタした汁見たいのが出てきて匂いも臭く見た目もキモイので始めてみた時は植物だとは思いませんでした(笑)。 果実だけでなく葉も食べられるし(トムヤムクンにも使います)、樹皮は染物に使ったりします。 体に良い健康ジュースとして売り出しましたが肝機能障害を起こした例もあるそうなので、何事も良く調べてからですね。
海流散布で種をバラ撒くので石垣島には自然に流れ付いて増えたんだとは思いますが、ポリネシアとかミクロネシアのご先祖様(ラピタ人)が黒潮にのって新天地を求め旅立った時にもしかしたら持ち込まれた物なのかも知れません。 と言うのも黒潮が流れる地域にはそういう話が良くあって、石垣島にもそうやって人為的に持ち込まれたんじゃないかと言われてる物が沢山あるからです。 ほぼハッキリしてるものにリュウキュウイノシシがありあます。 実は鹿の仲間や山猫なんかの骨は古い化石として出てくるのに、リュウキュウイノシシの化石は途中の時代からしか出てこないんです。 おそらく石垣島に流れ着いた人々が家畜として一緒に連れて来たと言うのが現在の有力な説となってます。