久しぶりにヘクソカズラ(屁糞葛、アカネ科)を見ました。 ヘクソって可哀想な名前を付けられましたね。 漢字表記も屁糞葛で、葉や実が臭いので付けられたんでしょう。 でも画像のとおり花は可愛いし実も可愛いのが生ります。 そのままでは別に臭く無く、磨り潰したりすると臭いです。 要するに汁が臭いんですね。 でもその汁に薬効があり手荒れや霜焼けにも聞くそうで、今でも知ってる人は手にとってグシャグシャっとして塗るようです。 生活の中から得た昔ながらの知識って凄いな~。 そして現代科学ではさらに色々な薬効がある事が分かったてきました。
臭いにおいの正体はペデロシド等のイリドイド化合物で、このイリドイド化合物が入ってるのはたいてい薬草として知られています。 マラリアに効くので有名なキニーネもそうだし、マタタビが猫を気持ち良くさせる成分もこの化合物です。 ヘクソカズラにとってはこのペデロシド等が悪臭を放つ事によって害虫から身を守れるんですが、自分を守る為に身に付けた成分をオイラ達人間が利用させて貰ってるんですね、ありがとう。