地元の方は今日の地方新聞見ましたか?オイラは読んでビックリしました。昨夜書いていたオイラの内容とチョッと反するような記事が出ていたからです。もしかしたらこのせいで「一旦待て」、と言う意味で書いた内容を消されたのかもしれません。では始めましょう。
ヤエヤマシタン、旧大浜町浄水場の構造物を紹介し、次はこの森の中を藪漕ぎしながら貴重な自然、生物や植物などを調査します。その為にもこの日は教育委員会の方達だけでなく市文化財審議会委員の方達や市環境課の方など大勢で来た訳です。
まず初めに目に付いたのがこの空き瓶です。これがあちこちに落ちていて、水の消毒薬なのか全然違うのか分かりませんが、他にも草地とこの森の境、要するに車で入って来れる辺りには不法投棄の車や粗大ゴミが沢山落ちていました。 相変わらず困ったものです。
建物のすぐ後ろには画像のようなクレバスと言うか溝と言うかがあり、回っり込んで底まで降りてみると、画面右側の壁面には地層が出ています。おそらく宮良層と言う事なので砂岩やシルトの、もうかなり風化した物でした。画面左側は硬そうな見た目でしたが、削ってみないと何とも言えません。岩の向こう側は崖です。 この森の高い位置では礫岩であろう岩もゴロゴロ見られました。玉砂利も見られ、昔の海岸線だった証拠です。一番高い場所で海抜60m位なので、明和の大津波の避難場所になっていたかも知れません。そういう痕跡が見つかれば益々残さなければなりませんね。
うわぁ~、また停電!先日雷が落ちて全島停電になったんですが、先ほどまた停電!今回は一部だけだったようですが、ノートパソコンのおかげで停電になった途端バッテリーに切り替わり書いている内容は助かりました。 と言うか今回は直接ブログに書かずにメモ帳で書いてたので助かったと言うべきかな? 停電は約40分ほどで復旧しました。
さぁ本題に戻りましょう。この場所、実は恐ろしい場所です。なんと建物の基礎部分が突き出してるんです。この画面右側の岩に乗っかってる訳ではありません、完全に浮いてます! これで強度は大丈夫なんでしょうか? どうしてこんな事になったのか?!屋根の型枠を作るみたいにして作り、後から取り去らったのか?地震か何かで建物がズレるか岩がズレたのか?水の流れで削れたのがこの空間なんじゃないか?と言う意見も出て何とも謎です。 もし意識してこう言う作りにしたんだったら、豊洲じゃないけど誰がこんなふうに作ろうと言ってのか知りたいものですね(笑)。
オイラは何時崩れるんじゃないかと気が気で無かったので、なるべくこの基礎の下にはいないようにしてました。
ここから這い出し再び森の中を散策してるとコンクリート柱が出て来ました。昔これはイノシシのフェンスを付けたり境界線のフェンスを付けたりしてたので、多分そうでしょう。
森の調査では小さい川もあり、ヤエヤマヘゴやコノハチョウなど於茂登岳やバンナ岳と離れているのに山の物が沢山確認されましたが、海岸林にあるような植物も見られ、山と海の間を埋める貴重な森だったんでしょう。 街側で海から山まで自然が繋がった場所は石垣と言えど皆無で、その名残りとしても貴重ですね。
実はオイラが一番嬉しかったのは、このツチグリ(ツチグリ科)の発見です。以前にも紹介した事がありますがオイラはこのキノコが好きで、別名土柿(ツチガキ)とか、幼菌の事を豆団子と言ったり、見た目だけでなく真ん丸の幼菌の時は食べられるんです。良く似た仲間で狐の茶袋(ホコリタケ)とか狸の茶袋と言うのもあり、そのネーミングがとっても可愛らしく、昔話やジブリの映画に出て来そうで面白いでしょ?
面白いのは名前だけでなく、この真ん中の肉まんみたいな部分を摘まむと胞子がブワッと吹き出します。画面右上の丸いマリモみたいなのが幼菌ですね。画面左下にも幼菌の小さいのが出て来てるのかな?
こんな感じで色んな物が見つかり今後の調査でもまだまだ貴重なものが発見されると思います。国際協力機構(JICA)の研修員の方などは島のコンパクトな浄水場のお手本として視察に来たりする事もあるそうです。ですが県や石垣市の一部の人はこの森を潰し空港~市街地間のアクセス道路にしようとしています。