朝晩は、幾分しのぎやすくなりましたが、
日中は、厳しい暑さが続いています。
今頃が一番そのギャップが激しいようで、
気持ち良い秋の季節に入るための、
ほんの序章と言えなくもありません。
“黄色い8月の午後” のことは、先日も触れましたが、
冷房の効いた室内から見る、しかも土曜日の外の景色は、
ギラギラした夏の太陽の輝きだけで、
通りには、人っ子一人見当たりません。
さすがの アン も・・。
「8月の昼下がりというものは、今では滅多に使わない、
ラテン語の難しい詩を読むより、
うっとりと夢想に耽る方がふさわしい。」
~なんて、言っています。
でもおよそ空想力の乏しい凡人の私などは、
ただぼんやりと、無為に時を過ごしているだけです。
写真は、ちょっぴり “冬ソナ気分” にも浸れる、
私のお気に入りの場所です。自転車だと7、8分で行けるでしょうか。
きっと アン なら、
気の効いた素敵な名前を考え付いたでしょうに、
生憎、私には何も思い浮かびません。
こうなればここでも、やはり拝借して、
“恋人の小径” とでもしておきましょうか・・。
某大学の農場で、今時珍しいアンティークな建物です。
いつもは、結構車の通り抜けも頻繁なのですが、
一瞬の静寂の時間帯でした。
昼下がりどころか、もう夕方に近い時間だったのですが、
勿論、今の季節ですから、まだまだ日は高いです。
この先を少し入って行くと・・・。
“収穫を終えた丘の斜面には、
青々とした霞がたなびいている。
そよ風は、妖精の囁きのように、
ポプラの梢を鳴らして吹き過ぎ、
真っ赤に咲くひなげしをゆらゆら踊らせる。
ケシの赤い花は、さくらんぼうの果樹園の隅に
植えられた若い樅の深緑の茂みに美しく映えている・・。”
『アンの世界』 のこうした描写に、
この辺りでは一番近い所かな!? ~なんて思っています。
尤も、ひなげしもケシの花もなく、さくらんぼうや樅の代わりに
ピンクと白の夾竹桃が咲いているだけなのですが・・。