【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

秋の名残りの夢の花

2016-11-09 19:15:21 | 香る庭の花綴り

【サフラン】








夕闇が垂れ込めていた。
夕闇はどこから垂れ込めるのかしらと
ウォルターは思った。
こうもりのような翼を持った大きな精が
紫色の壺から世界の上に
降り注ぐのだろうか?
(中略)
もしも今、煉瓦塀れんがべいの戸を開けたら、
見慣れた庭に出る代わりに、
不思議な妖精の国へ踏み入る事に
なるのではないか?
(中略)
ものを言ってはならない。
そうすると、何かが消えてしまうから。       
                   【「炉辺荘のアン」 第34章】








   「明日は寒くなるでしょう」「風もあり、12月上旬頃の気候になるでしょう」
  こんな天気予報を昨日から何度も耳にし、覚悟して起床した今朝。

   意外にも暖かです。
  寒くないのは有り難いのですが、ちょっと拍子抜けの気分。
  人間とは何と勝手な生き物なのでしょう。苦笑いものです。

   とは言え、今日はお天気雨が降ったりして天候が不安定です。
  洗濯物を出したり引っ込めたり。
  どうやら洗濯日和でない事だけは確かだったようです。












【何の花?】









   庭には紫や赤のセージ、ユリオブスデージーの黄色など、
  まだまだ彩りに溢れています。

   そうそう、秋薔薇第二弾、白や真紅の薔薇も
  再び蕾を付けています。そんな中・・。

   淡紫色の花、サフランが花を付けました。(冒頭の写真)
  釣瓶(つるべ)落としの薄暗い夕方でも、ひと際目を引きます。

   このサフラン、“秋の草花に名残りを惜しみに来る子羊のために、
  牧草の精(ニンフ)の願いによって咲いた花”
  ~こんな物語があるのだそうですね。

   それも、優しく楽しい夢を見るために。
  そんな風に考えれば、花言葉の 「楽しみ」、
  「喜び」 も、ここから来ているのでしょう。

   ところで、2枚目の赤い小菊、3枚目の名前の分からない花も
  植えた覚えがありません。しかも今年、突然咲いた花。
  兎にも角にも、こんな自然からの贈り物は、有り難いです。