【サフラン】
夕闇が垂れ込めていた。 夕闇はどこから垂れ込めるのかしらと ウォルターは思った。 こうもりのような翼を持った大きな精が 紫色の壺から世界の上に 降り注ぐのだろうか? (中略) もしも今、煉瓦塀れんがべいの戸を開けたら、 見慣れた庭に出る代わりに、 不思議な妖精の国へ踏み入る事に なるのではないか? (中略) ものを言ってはならない。 そうすると、何かが消えてしまうから。 【「炉辺荘のアン」 第34章】 |
「明日は寒くなるでしょう」「風もあり、12月上旬頃の気候になるでしょう」
こんな天気予報を昨日から何度も耳にし、覚悟して起床した今朝。
意外にも暖かです。
寒くないのは有り難いのですが、ちょっと拍子抜けの気分。
人間とは何と勝手な生き物なのでしょう。苦笑いものです。
とは言え、今日はお天気雨が降ったりして天候が不安定です。
洗濯物を出したり引っ込めたり。
どうやら洗濯日和でない事だけは確かだったようです。
【何の花?】
庭には紫や赤のセージ、ユリオブスデージーの黄色など、
まだまだ彩りに溢れています。
そうそう、秋薔薇第二弾、白や真紅の薔薇も
再び蕾を付けています。そんな中・・。
淡紫色の花、サフランが花を付けました。(冒頭の写真)
釣瓶(つるべ)落としの薄暗い夕方でも、ひと際目を引きます。
このサフラン、“秋の草花に名残りを惜しみに来る子羊のために、
牧草の精(ニンフ)の願いによって咲いた花”
~こんな物語があるのだそうですね。
それも、優しく楽しい夢を見るために。
そんな風に考えれば、花言葉の 「楽しみ」、
「喜び」 も、ここから来ているのでしょう。
ところで、2枚目の赤い小菊、3枚目の名前の分からない花も
植えた覚えがありません。しかも今年、突然咲いた花。
兎にも角にも、こんな自然からの贈り物は、有り難いです。