その年の 11月 は 東風と霧の陰気な月であった。 時には砂州の向こうの灰色の海を過ったり、 又は漂って来る冷たい霧の他 何もない日もあった。 身を震わせているポプラは 最後の葉を散らしてしまった。 庭は枯れ、色や個性は一切なくなっていたが、 アスパラガスの床だけは 今なお美しい金のジャングルのようだった。 【「炉辺荘のアン」 第29章】 |
こちらの11月は、ごく弱い雨で明けました。
昨日同様、気温は高め。
その後、雀の涙程度は降りましたが、
陰気な重い空ながら、雨はほとんど降っていません。
早いもので今日から11月。
しかしながら、この11月という季節、
頭では理解出来るものの、私自身の心は一致を見ません。
と言いますか・・相当、遅れ気味。
困ったものです。
さて、もう何回目に
なるでしょう。
又々、「藜(アカザ)」
の登場です。
今日は前述の通り、
生憎の空。
そんな灰色の景色の
中で艶めいていたのは
何と藜の花。
どちらかと言えば、
見栄えのしない
素朴な花ですのに。
何とも意外です。
先日もお伝えしましたが、
藜は元々、真っ直ぐな木。
しかし、花は重みで
垂れ下って。
それがまるで花簪の
ように見えるではありませんか。
勿論、背景のまさに今、紅葉しつつある、
紅葉(モミジ)の赤の効果もあるかも知れません。
それにしても野趣云々・・どころか、
華やかな和の趣き、たっぷり。
折しも、先日、イオンモール開店のイベントに、
舞妓さんがいらしていました。その写真と共に。
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