今週、ディーンが貸してくれた本を3冊読んだ。 1冊は薔薇の花園さながらだった ―― 大層楽しいが、少し甘過ぎる。 もう1冊は 山の松林 を思わせた ―― ピリッとした香気に満ちている ―― この本は大好きだ。 (中略) あとの1冊は ―― まるで豚小屋だ。 (中略) 実に醜い本だ。 あれを読んで以来、あまり楽しくない。 (中略) それにもう1つ妙な感じがする。 まるで背後で扉がしまってしまい、 新しい世界に閉じ込められたようなのだ。 私はその世界を理解出来ないし 好きでもないが、どうしてもそこを旅して 行かねばならない、そんな気がするのである。 【「エミリーはのぼる」 第2章】 |
昨日とほぼ同様の空で明けました。
太陽は顔を出しているものの、何となくすっきりしない
空も一緒なら、起床時に覚えた肌寒さも一緒。
でも予報では今日は暑くなると言っていましたので、
薄物に着替えたものです。ところが一向にその気配はありません。
尤も、暑いよりはこの位の気温の方がいいですものね。
又、明日は4月中旬頃の気候と言っていましたから。
それにしても、相変わらずのジグザグ気候です。
さて、ずらり並んだ(重ねた)本は、
松本清張作 「昭和史発掘」(全13巻)。
しかもセピア色に変色していますね。
氏の作品は学生時代から大ファン
でしたので、ほとんど読破していると
言っても過言ではありません。
その中で唯一読んでいないのが、
時代物と、この 「昭和史発掘」。
しかしながら主人は、ずっと以前に
読んだそうで、大層感動したとの事。
そしてここに来て再び読み始め
ましたので、それなら私も・・と。
とは言っても春は本来、私にとって
読書の季節ではありません。
どうしても戸外に目が向き、
気持ちが集中出来ませんから。
おまけに丁度今、
A・クリスティーを読みかけですし、
まだまだ吉屋信子も読み足りません。
~なんて早くも言い訳三昧。
それでも、おっかなびっくり紐解いてみれば、
(まだまだ最初の方ですが)軍事機密費問題を取り扱っていて、
それはそれで興味津々(しんしん)。今も問題になっていますものね。
話は大正時代にまで遡るのですから、根は深いです。
そんなこんなで。あまり焦らず、ゆっくり読み進めようと思っています。
そうそう、この本は エミリー 曰く処の 山の松林 でしょうか。
そう、少なくともピリッとした香気には満ち満ちているようです
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