【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

穏やかな時を紡ぐ焔

2010-12-13 17:03:27 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


   




   どんよりした空。こんな空は久し振りです。
  そんな、いかにも寒々しい空に反し、意外にも寒さを感じなかった起き抜け。

   案の定、いつもの居間の気温は15度。
  その後、弱い雨が降り出しましたが、連日、お伝えしている紅葉。
  とうとう残り10枚となってしまいました。

   恐らく、この雨で散ってしまう事でしょう。
  おまけに風もありますから。

   ただ良くしたもので、お隣の家の紅葉はまだ半分位、残っています。
  我家のは 「野村紅葉」、お隣は 「山紅葉」 と種類が違うからでしょうね。

   そうそう例の薔薇は切りました。(冒頭の写真)
  雨に濡れる薔薇も、それはそれで風情がありますが、寒さに震えているようで。

   薔薇を切る時は一瞬、躊躇(ちゅうちょ)してしまうのが常ですが、
  それでも今日のような天気の日は幾分、救われます。
  でも、これだって人間の勝手な言い草かも知れませんね。

   




   「(略)摘んだりして美しい命を
  縮めちゃいけないって思った事は思ったんだけど ――
   あたしだってもしも林檎の花だったら、
  摘まれるのはいやですものね。
  でも誘惑に打ち勝てなかったのよ。(略)

                                       【「赤毛のアン」 第8章】













     さて、こちらも久し振りとなってしまいました。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 の開店です。

     起床時と比べても、気温上昇がほとんどない今日は、
    気分だけでも暖炉の前から離れられません。
    これも久し振り取り出した蝋燭立ては、こんな石の家?

   そう、ここは ミス・ラベンダー が住んでいる石の家!



   玄関先のブザーを鳴らしたら、
  シャーロッタ四世 が、
  すたすたと足音をさせて出て来そう・・
  ~なんて、思いたくなりますよね。

   そして当然、ここには暖炉が・・。
  ゆらめく炎を見つめているだけで、
  この上もない喜びに包まれるに
  違いありません。きっと。

   その炎とは比べようもない小さな
  焔ですが、せめてもの蝋燭を灯して。

   それにしても赤々と揺れる炎と爆(は)ぜる薪の音・・
  ~なんて、憧れでもありますが、憧れには体力勝負もありますね。

   灯油を給油する事すら、時にはめんどうな私。
  薪を割る体力も然る事ながら、
  薪の置き場所すら確保出来ない都会生活ではままなりません。

   夢と現実の狭間(はざま)。
  夢見ているくらいが、私には一番似合っているのかも知れません。


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4 コメント

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夢のカフェ (きたあかり)
2010-12-13 19:25:38
リラさん、こんばんは。
薔薇、綺麗ですね。
石の家はミス・ラベンダーのお宅だったのですね~
珈琲の香りとあたたかい暖炉に癒されました。ありがとうございます。
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石の家 (リラ)
2010-12-14 17:59:06
  きたあかり様

 今晩は~!  きたあかりさん~☆
いつも温かいコメント、有り難う~!

 薔薇で、今日も引っ張っています。(笑)
でも、今の季節の薔薇は花も葉っぱも本当に綺麗なのですよ~。

 石の家・・想像は、ただですものね~!(笑)
シャーロット四世の足音が聞えまして・・? きたあかりさんにも・・。
返信する
Unknown (Kohei)
2010-12-16 21:43:55
 こんばんは、リラさん。花を摘むのに罪悪感を感じるのは、よくわかる気がします。そのことについて、岡倉覚三の「茶の本」の中にこんな記述がありました。長いですが、引用してみます。

「西洋の社会における花の浪費は東洋の宗匠の花の扱い方よりもさらに驚き入ったものである。舞踏室や宴会の席を飾るために日々切り取られ、翌日は投げ捨てられる花の数はなかなか莫大なものに違いない。
 このような、花の命を全く物とも思わぬことに比ぶれば、花の宗匠の罪は取るに足らないものである。彼は少なくとも自然の経済を重んじて、注意深い慮りをもってその犠牲者を選び、死後はその遺骸に敬意を表する。
 西洋においては、花を飾るのは富を表わす一時的美観の一部、すなわちその場の思いつきであるように思われる。これらの花は皆その騒ぎの済んだあとはどこへ行くのであろう。

(中略)

 しかしあまりに感傷的になることはやめよう。花をちぎる事によって、新たな形を生み出して世人の考えを高尚にする事ができるならば、そうしてもよいではないか。われわれが花に求むるところはただ美に対する奉納を共にせん事にあるのみ。われわれは「純潔」と「清楚」に身をささげる事によってその罪滅ぼしをしよう。」
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奥深い 「茶の本」 (リラ)
2010-12-17 17:33:42
  Kohei様

 今晩は~!  Koheiさん~☆
ご親切に貴重な文献を示して下さって有り難うございます。

 「茶の本」、本当に奥深いのですね~!
茶ばかりか、花の事も書いてあるのですね。

 お茶の作法は、あらゆる宗教儀式に乗っ取ったものだと聞いた事があります。
哲学的でもあるのでしょうね~!
同様に華道にもそれを感じます。

 ターシャ・チューダさんなども、
ハーブを摘む時には、必ず声掛けをすると・・。
色々、有り難うございます。
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