【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

冬の貴婦人

2010-12-14 17:50:17 | 四季のスケッチ






   雨で明けた今朝の気温は何と17度。
  この季節にして、
  まるで春のような暖かさです。

   おまけにお天気は急速に回復し、
  日溜りの中はクラッ! 状態。

   12月も半ばなんて、
  とても思えません。

   そんな中、時間の問題だと
  思っていた紅葉(もみじ)。
  まだしっかり残っています。

   尤も既に枯れていながら、
  落ちないで頑張っている
  葉っぱもありますが・・。

   O・ヘンリーの 「最後の一葉」 も
  そうですが、落ち葉の季節の
  木の葉って、その人の心の持ちようで
  特別な意味を持っているように
  見えるから不思議です。

   さて、今日の写真も昨日の薔薇。
  今頃の季節の薔薇は、より香り高いと言いますが、本当にそうですね。

   たった1輪の薔薇ですが、相変わらず存在感たっぷりです。
  心持ち首を傾げ、又、少し綻んだようです。













   それにしても、つい2日前には
  象牙色に変身?・・と記したものです。

   でも 「白い貴婦人」 という
  名に恥じない美しさ。

   どうやら名前を
  返上する事はなさそうです。

   そして、こちらの雨に濡れた薔薇は、
  先日、紅葉の薔薇色を背景に、
  【幻想的な薔薇】 だったのですが・・。

   あれから1週間余り。
  今では、背景はいつもの緑です。
  でも少しばかり綻びましたね。

   こちらは又、上の 
  リラ版 「白い貴婦人」 の予備軍。

   蕾の時は、
  こんな色をしているのですね。
  変身する薔薇です。

   さて今日は、ヘッセの詩集から。以下に記します。
        
  





  






【たそがれの白薔薇】

悲しげにお前は顔を
葉の上にもたせかける、死に身をまかせて。
お前は幽霊のような光を呼吸し
あおざめた夢をただよわせる。

だが、お前のなつかしい香りは
まだ一晩じゅう部屋の中に
最後のかすかな光の中で
歌のようにしみじみとただよう。

お前の小さい魂は
憂わしげに、名のないものに手を差しのべる。
そしてお前の魂はほほえみながら死ぬ、
私の胸で、姉妹なるバラよ。
                    高橋健二訳 「ヘッセ詩集」より

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2 コメント

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確かに… (みゅうみゅう)
2010-12-17 17:24:49
落ち葉の頃の木の葉は、確かに意味を感じますね(^.^)
暖かさと物悲しさと、遠いトコに意識が飛んでいくような感覚
日本人ならでは、でしょうか?
返信する
日本人の感性 (リラ)
2010-12-17 17:55:22
  みゅうみゅう様

 続けてコメント、有り難う~!
確かに日本人ならでは・・でしょうね~!
そう思うようにしましょう・・。(笑)

 でも、万葉人のあの感性、DNAは引き継いでいるに違いありません。
虫の鳴き声に音楽を感じるのも日本人だけだそうですから。
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