薄暮 は―― 別名 「猫の明り」 とは うまく言ったものだ ―― 猫がその本性を現す唯一の事である。 【「エミリーはのぼる」 第40章】 |
朝晩は、かなり冷え込むようになりましたが、
日中は、小春日和が戻って来ました。
日射したっぷりのこんな日は、
帰り道の道草など十分、楽しめます。
ただ秋の日は、釣瓶(つるべ)落とし。
日増しに早くなる黄昏。そして束の間の薄暮。
それは、この季節独特の 「猫の明り」 なのですね。
暮れ泥(なず)む家並みに灯る、
オレンジの柔らかい光が胸に沁(し)みます。
さて、普段見慣れた景色も、この季節は彩りに溢れ、
尚且(なおか)つ風に吹かれ、サラサラと舞い落ちる
落葉にもこの季節ならではの風情を感じます。
こんな時、四季のある国で良かったと
心から思います。
一年中夏だったら・・反対に冬だったら・・。
思うだけで愕然となります。
尤も、それはそれで私などには気付かない、
別の素晴らしい何かがあるのでしょうけれど。
今日の写真は、桜などの紅葉です。
生憎、紅葉(もみじ)には気付きませんでした。
わが家のそれは、既にヒラヒラと舞っていますが。
公孫樹(いちょう)は、まだもう少し。
今、色付き始めている所です。落葉はありません。
これから晩秋にかけては、
いいよいよ極上ワインのように熟成されますね。
楽しみです。
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