「出掛ける前に、おばさんの側に スタンド を置きましょう。 空が暗くなったから 嵐 になるかも知れないわ」 とバンチが言った。 彼女が読書用の小さなスタンドを テーブルの隅に置いた。 背の高い椅子にすっぽり腰かけて編物をしている ミス・マープルの手元が明るくなるように。 【A・クリスティー 「予告殺人」】 |
今日は時折、太陽は顔を覗かせていますが、
それほどの暑さは感じません。
一昨日などは朝の早い段階で30度に達したものですが、
昨日、今日とそんな事はなく、大層助かっています。
家の中でじっとしている分には、扇風機だけで何とかしのげますから。
“山沿いは急な俄か雨に注意を” ~とは今日の天気予報。
それでも朝の早い時間にはそんな気配、なきにしもあらず・・?
でしたが、(嵐は言うに及ばず)今は全く心配はありません。
それでも、ミス・マープルよろしく、私はおもむろに、
小さなスタンドを用意したものです。目的は葉書を書くため。
先日届いた、【ワイン】 のお礼状です。
心のこもった贈り物には手書きのお礼状を・・と決めているものの、
スピードが求められている現在、これではいけませんね。
でも、友達ですもの、許してくれると思います。
今日は 【硝子ペン】 ではなく、慣れている筆ペンで。
と言っても遡っても年賀状を書いたに過ぎない、薄っぺらな履歴ですけれど。
同時に文字を書くという事に、すっかりご無沙汰している、
自分自身の現状に今更ながら唖(あ)然としています。
それにしても。手紙や筆跡の事を 「水茎の跡」
~なんて涼やかで素敵な言葉を死語にしないためにも
せめてお礼状くらいは手書きの文字で・・と心を新(あら)たにしています。
綺麗で、詩的で、
もらったら嬉しいだろうなぁ~って
いつも思います
今晩は~! 続けてコメント、有り難う~!
拙い文字を褒めて下さって有り難う~!
みゅうみゅうさんの言葉は、ジム船長の、
「ひまわり式の讃辞にすみれの優雅さ」 のこもったもの・・と、
承りました。有り難うございます。