連日の快晴。何もない、すっきりした空が続きます。
昨夜も宵の口は東の空に、休む前は丁度頭上に、真丸なお月様。
そう言えば、今日 30日は満月ですね。
冬の今の季節、殊の外、月が美しいですね。
晴れ上がった空に透明感のある、くっきりとした月・・。
ちょっと近寄り難いけれど、気品があって、“抑制ある美・・” とでも申しましょうか・・。
今朝の寒さは、その影響もあるのかも知れませんね。
それでも日中は、昨日以上の暖かさになりました。
この月に関しては、『アンの世界』 では、頻繁に登場して来ます。
エミリー が、実にロマンティックな事を言っています。
“・・・素晴らしい月光だ。
そこで眠って、美しい庭と友達の事を夢見られるような
素晴らしい夜だった。
眠りの間中、白い月の光と度々聞いた事のある月の世界の事と、
それから生まれて来る音楽の事を考えられるような夜だった。・・・”
【「エミリーの求めるもの」 11.】
さて、色彩のない、
アース色の世界一色の冬の日。
冒頭の写真の紅い実にドキッと
したかと思えば、こんな薄紫色、
所謂、「紫苑色」 の三色すみれに
心癒やされてもいます。
「すみれ色」 という言葉が
ありますのに、「紫苑色」 とは・・
怪訝(けげん)に思われる方も、
いらっしゃるかも知れませんね。
尤も、「すみれ色」 とは、
濃い紫色の事。
致し方ありません。
私の大好きな紫苑に免じて
ご容赦を・・。
そして、「蜜柑色」 のそれも、
控え目に咲いています。
しかしながら・・
今、こうして綴っていて、
日本語の色の表記の豊富さに、
改めて驚いています。
ただ 「ピンク」 や 「オレンジ」、一言では表せない微妙な色。
それを 「桃色」 とか、「桜色」・・あるいは、「橙色」、「蜜柑色」、「柿色」 等など・・。
花や果物などを総動員して。
ところで 「三色すみれ(パンジー)」 の事。
三色すみれが生まれたのは、“愛の神キューピッドの放った矢が、
誤って純白のすみれの蕾に刺さり、その傷が原因で色が変わったから” だとか。
英名の 「パンジー」 は、フランス語の “パンセ”、つまり 「思う」、「考える」 が語源です。
花言葉の 「私を想って下さい・物思い」 は、ここから来ているのでしょう。
同時に、花の模様が物思いに耽る人の顔を連想させる所から付けられたとも。
今では品種改良され、花色も実に多くなり又、こんな冬の季節にも咲いていますが、
やはりと言いますか・・花数は多くありません。
いずれにしましても、三色すみれが庭を席巻するようになりますと、
いよいよ春の到来です。何とも待ち遠しいですね。
その他にも、ソムリエなどがワインをテイスティングして、「干した毛布のような香り」とか「気だるい午後の昼下がりのような味わい」などと、独創的な表現をするのも面白いな、と思います。
こんにちは~! Kohei さん~☆
いつも温かいコメント、有り難う~!
>夕空は「ライラック色」、朝焼けは「トキ色」など、単に色の表現というより心象的な含みもあるのかもしれませんね。
本当にそうですよね~!
そうそう、「ライラック色」、「トキ色」・・。
この表現も、ロマンティック・・。
そう言えば、小鳥の名前・・珍しいですよね~。
他には、「鶯(ウグイス)色」かしら・・
動物では、「鼠(ネズミ)色」など。
季節も色で表しますね~。
例えば、「朱夏」や、「白い秋」。
さすが、Kohei さん!
ワインのテイスティング・・恐れ入ります。
でも、何だか、楽しいですね~!
そうそう、『アンの世界』 も、素敵なのですよ~。
一番、気に入っている表現は、
「目が覚めたのは、薔薇色の陽が射す白い冬の午後だった・・」~です。(笑)