だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ドイツ人、トム

2009-02-08 17:11:59 | 映画
ドイツ映画で自国の作品なら当然、言語はドイツ語。最近のドイツ映画には、素晴らしい作品が多く私もファンの1人として楽しんでいます。ドイツ語の響きが好きです。

アメリカでは、第2次世界大戦の敵国として描かれることが多く、TV「コンバット」(62~67)でもドイツ兵はドイツ語。そして現在、自国の負の部分としてヒトラーやナチスなどは本来触れることもためらわれます。ドイツ映画は、その点でも素晴らしい!

予告編を見て、そんな事を漠然と考えていました。トム・クルーズの最新作「ワルキューレ」(08)、監督はNY生まれのブライアン・シンガー。「ユージュアル・サスペクツ」(95)での手腕が高く評価され、大作「X-メン」(00)「X-メン2」(03)「スーパーマン リターンズ」(06)も担当。

物語は、数あるヒトラー暗殺計画(43回もあったとか)のひとつ、“ヴァルキューレ計画”の映画化。主人公は実在の人物、ドイツの名門貴族出身のクラウス・フォン・シュタウフェンベルグ大佐(クルーズ)。

国家に忠誠を誓った軍人シュタウフェンベルクでしたが、今ではヒトラーの独裁政権に絶望…。ある夜、自宅でワーグナーの“ワルキューレの騎行”を耳にしたことをきっかけに、祖国のために総統暗殺を実行するための計画を思いつきます。

もし計画がうまく行けば、世界に秩序がもたらされる…。もし計画が失敗すれば、個人はもちろん愛する家族にも危険が及ぶ…。果たして、1944年7月20日実行された“ワルキューレ作戦”とは?

今回初めて外国人を演じるトム・クルーズは、戦闘での負傷で左目をアイパッチで覆い、不自由な右手をかばい、それでも軍人らしい精悍さで暗殺の実行者を演じます。

豪華な共演者には、フリードリヒ・オルブリヒト将軍(ビル・ナイ)、ヘニング・フォン・トレスコウ少将(ケネス・ブラナー)、ルートヴィヒ・ベック陸軍参謀総長(テレンス・スタンプ)、フリードリヒ・フロム将軍(トム・ウィルキンソン)、オットー・エルンスト・レーマー少佐(トーマス・クレッチマン)

オルブリヒトの副官アルブレヒト・メルツ・フォン・クヴィルンハイム大佐(クリスチャン・ベルケル)。ヒトラーを演じるのは、TVM「高慢と偏見」(95)でミスター・コリンズを演じたデヴィッド・バンバー。

語られることのなかったヒトラー暗殺計画。わずか10分の計画をどう見せるのか。わくわくします。
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