わがこころ
洗ひ清めてくるる笑み
見せてくるるよ
この幼な孫
われ祖父となしくれし
この小さき人
六十七のもろ手もて抱く
与へられしいのち
おのづから通ひ合ひ
笑みあへる
われとこの小さき人
碧水歌
…
昨日の朝。
リク坊が、
大阪へ帰った。
朝からハイテンションで、
最後の挨拶とばかり、
思いっきりペットボトルで
頭頂部をどつかれ、
目から火花がでた!✨🤩
さすがに、これには
驚いたパパ・ママとも、
何度も「ゴメンしなさい!」
と怒り顔で執拗に叱ったが、
当人は笑い転げて
それどころではなかった。
これが彼流の
ジイジへの愛情表現であることは
二人の間の暗黙の了解なのである。
去年の夏の帰省時に
気付いたが、
心理屋のジイジには
己れのアグレッションを
リリースしてもいいんだと
賢い彼は気付いたようなのである。
おそらくは、
家庭では駄々こき程度で、
園内では「いい子」でいるらしいので、
内在する攻撃性が運動や遊びくらいでは
発散し切れないのだろう。
創造性や能力の高い子なので、
カウンターバランスとして
潜在的なシャドウ面(負の性質)も
必然的に少なからず抱いていると
思われ、乳児期にスマホを叩き付けたり、
創り上げたブロックの破壊をしたりと、
その発散のさせ方が危惧された。
なので、本能的に
セラピストのジイジを
キャッチャーミットに見立てて
彼なりの全人的なコミットメントで
豪速球を投げ込んでくるのだろう。
幼児のそれであれば、
受けとめるのはたやすいが、
これが、思春期レベルになると
こちらも命懸けになる。
一つ間違うと
相手が死ぬか、
こちらの魂が殺される、
という真剣勝負が
時折、訪れることがある。
なので、普段から、
心と魂を鍛えておかないと
いざという時の対決の胆力と
覚悟が定まらないのである。
幸い、自分の場合、
1,5万時間という教員時代の
大勢の生徒を前にしての授業や
百回以上の人前での演奏という
表現や対決のエネルギーを使う
ライヴの経験があるので、
己れの存在をその場に晒して
全人的に相手にコミットメントする
という修練を積んて来た。
パフォーマンスの技量は
五十年来、365日聴いてる落語と
六十年来、聴いたり奏でている音楽でも
身についているだろう。
……
きのうは、
リク坊たちが帰ったあと、
音楽堂前の『みどり豆』でランチしてから、
ジュニオケの
『ニューイヤーコンサート』を
カミさんと聴きに出掛けた。
ウィーンフィルのを
元旦に聴いたばかりだが、
やっぱり子どもオケとはいえ、
「生」はいいものである。
今年は創立50年記念イヤーで
OBが80名近く参加しての
フルオーケストラだった。
フミも小学時代に何年か所属しており、
ヨーロッパ公演にも出向いている。
**
そのフミが、唐突に、
「お父さんに新車買ってあげようと思って…」
と、『ジムニー』のパンフを
ディーラーからもらってきたので
驚いた。
(親父好みの)軍用車ぽいし…
帰省したら、自分も乗りたいから…
とは、言うものの…
倅に新車を買って貰おうとは
思いもしなかったので、
「気持ちだけでいいよ・・・」
と、丁重にお断りした。
そしたら、
「じゃ、新車買う時、お金出すから…」
とまで、言ってくれた。
カミさんは、
「買ってもらえばいいのに…」
と、しきりに言っていたが…。
そしたら、ミカちゃんが、
唐突でなく、前から、
言ってたというので…
ブログを見て、長年、
中古軽に乗ってるのを
不憫に思ったのか、
晩年くらい新車にしたい、
と言ってたのに目が止まったのか…。
ま、いずれにせよ、
カミさんが言うには、
「なかなか出来ない事だよ・・・」
と言うのに、首肯できた。
ミカちゃんには、
「リク坊がいるだけで十分に
親孝行なのに…」
と言ったが…。
可愛い我が子(長男)を持って、
パタニティ(父性性)の何たるかを
識ったのかもしれない。