
3.11から4ヶ月経ったが
街のあちこちには
今でもさまざまな幟が立っている。
市民はじっと歯を喰いしばって
がんばって生活しているのだが
政府も東電もちっとも
がんばっていない。
(作業員は別として)
放射線はいっこうに減らないし
保障手当ても行き渡っていなく
市民の精神的苦痛には
まったく賠償すらされない。
子どもたちの尿から
セシウムが検出されたのに
ニュースでも国でも
大騒ぎになっていないのは
どうしたことだろう。
もう麻痺してしまったから
ニュース・ヴァリューがない
とでもいうのだろうか。
汚染牛を食べてしまった人たちも
全国に幾人かいよう。
この美しかたった島国の
水が、空気が、森林が
原発という「金のなる木」に
踊らされた族(かやら)の手によって
かくも取り返しがつかない処まで
汚染されてしまったのだ。
もう、この国に
放射能を蓄えておく場所は
いらない。