たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

夏の夜に咲く花 カラスウリの花に吹く白糸の風

2006-08-01 06:20:48 | Lyricism

ほのぼのと泡かと咲けり烏瓜松本たかし

この幽玄な花影から、どのような変化をたどりながら?
秋の風情を彩る赤いラグビーボール状の実に成るのか

梅雨明け、8月スタート。当地ではまもなく、幸水の出荷が始まります。この頃になると、梨畑の垣根にはカラスウリの花が夕方から、ひっそりと咲き始めます。
朝にはしぼむ「一夜花」……ストロボの位置が近すぎて、白色過多になりましたが、雨上がりの暗闇に白い花弁を一杯に広げています。
知らぬ間の散り際いかにからすうり水原秋櫻子

花の縁部が無数の白く細いひも状になって花弁が伸び、直径7~10センチくらいの網あるいはレース状に広がっています。
このような花の姿になったのは、夜行性のガによる受粉が行われるために、ガを引き寄せるためだという。
*花言葉は「よき便り・誠実・男ぎらい」

夜の蝶ならぬ、蛾が媒介する烏瓜
遥かな日、タニシが惑った夜の蝶