たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

ムクゲ咲き誇る 歌人の庭に吹く清涼風

2006-08-11 23:05:58 | Weblog

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北関東の寓居で暮らす歌人を十数年ぶりに尋ねた。
毎年、春になると手作りの「キャラブキ」を送っていただく。
カッチカッチに冷凍され霜がふいた「キャラブキ」を一皿ご相伴になった。
高原とはいえ真夏、霜はすぐに溶け出し、口に含むとシャリッとした冷たい歯ざわりに、フキの苦味が口中に広がった。

伽羅蕗(きゃらぶき)を摘むハシに吹く野地の風

窓の外、菜園の垣根のムクゲが咲き誇っている。
道のべの木槿(むくげ)は馬にくはれけり<芭蕉>

真夏の日差しに似合う花だが、季語は秋になっている。
ムクゲ・木槿はアオイ科の「一日花」。朝方3時頃に開花し夕方にはしぼんでしまう。
「槿花一朝(きんかいっちょう)の夢」(人の世ははかない)に例えられている。
花言葉は「信念」
夏休み・帰省が始まっている。
13日は、月遅れのお盆迎え火。