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昆明で出会った中国茶3

2007-03-16 16:37:50 | Weblog
 写真は昆明の茶葉市場にて。試飲のためのプーアル茶をいれる茶屋の女主人。
市場なので専門業者が大量買い付けにくることもあるが、私が平日の午前中に訪れたときには店主たちは、ひまそうに新聞を読んだり、バドミントンに興じていた。

【心もからだもあたたまるプーアル茶のミルクティー】
  日本では「減肥茶」としても名が通っているプーアル茶。透明感のある琥珀色の輝きと、さっぱりとしたのどごしが魅力的だ。雲南省はその原産地である。 

 プーアルは雲南省南部のシーサンパンナ州にある地名で、この街で周辺でとれる茶葉を商人が買い集めたことから名付けられた。プーアル茶は、もともと雲南省南部の少数民族が飲んでいたもので、清朝になり北京の宮廷で愛飲されるようになって有名になった。

 緑茶の作り方の途中で麹菌を繁殖させるのが特徴で、脂肪分解力が大きいといわれている。麹菌が生きたままのものは時間が経つごとに発酵が進み、味が変化していく。一般に年月が経ったものほど値段は高く、味もまろやかになるという。かつて北京の紫禁城には「50年もの」などの古茶が沢山、保存されていたそうだ。

 雲南特産のみやげものを買おうと、地元の商人が通う昆明市の茶葉卸売市場に行ったことがある。値段は同じ産地のもので、新茶は円盤状の固まり1枚(357g)が80元、7年前のものは500元だった。ちなみに地場産ビールは1本3元である。

 目の前で店主がゆっくりと淹れた茶をいただくと新茶の方はまろやかで、7年前のものは渋い。好みと関係なく古いものは高いのだなあと、ひとり納得していると、11年前のものは150元だという。年月を経ているのに安いわけを尋ねると

「11年前は気候がよく、質のいい茶葉がたくさん採れたからだよ」とのこと。どうやら値段が高ければ、おいしいという単純な世界ではないらしい。
コメント (2)
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