

写真上はニアスの魚市場でカブトガニや汁ものの具に入れる貝を売るおばさん。写真下はマグロ売りのお兄さん。写真を撮ろうと話すとポーズを撮ったり、配置を変えたり、必要ないと話してもサービス精神が旺盛で人柄の良さがにじむ。数年前に高藤さんが以前、学生を連れて買い物に来たことを覚えていたおばさんもいて、親しげに話しかけてきたりと、とにかくフレンドリー。
魚はマグロ、カツオ、太刀魚など日本でもおなじみの魚で、日本よりも小ぶりのものがずらり。インドネシアからさらに日本に向けて回遊する間に一回りも二回りも成長するのだ。
料理は焼き魚や干し魚、ブツ切りにしてココナッツスープで食べるなどさまざま。
【雲南文化圏】
インドネシアでは、うれしそうに雲南の話をする人に出会いました。私が雲南に住んでいたことは知らない人です。仕事の傍ら独学で人類学や民族学を学ぶにつけ、アジア圏のすべての人は雲南からはじまり、散っていった。具体的には北とは中国や日本など、南はインドネシアにも移住したと考えられる、と。
文化面でも見逃せない共通点がいくつもある、とも主張していました。たしかに植物学の観点も含めて「照葉樹林文化圏」を唱えた中尾佐助や、さらに雲南で発掘される青銅器に描かれた船の形状からの考察とか、私なりにいろいろと思い浮かばなくはありません。
さらに雲南を起点にすると、東アジア全体を一つにまとめることができるのではないか、と語っていました。
インドネシアの島々では経済開発にともない、現在、発掘調査がさかんで、人類学的な遺跡も見つかっているそうです。そこには雲南との関連もうかがえる人骨や物品がでているのだと、写真を見せつつ説明は続きます。
何時間も伺ったのですが、語られる内容が豊富すぎる上、壮大すぎたため、私の頭ではいまだ咀嚼できないのが残念。
【一押し観光地・雲南】
また今回はシンガポール航空の子会社であるシルク航空を利用してインドネシア入りしたのですが、シルク航空が保有機材21機で44都市を就航する(Wikipediaより)なかでも重要視している都市が昆明なのでした。 (つづく)