ステイホームのせいか、日本の私の近所では、子犬を散歩させる若い男性を多くみかけるようになりました。飼うと、長期間、面倒を見る覚悟が必要ですが、野生やひと様のものは、見るだけならとっても気楽。というわけで動物シリーズをもう少し。
【南国の鳥でリゾート気分】
宿舎となっているホテルのプールサイド脇に、お客様が鑑賞するための鳥小屋がありました。小屋は金網でまあまあ広く、清潔に保たれています。そばに木陰もあり、涼しい風が通りすぎるので、ホテルのすぐ外にある道路わきの低い敷地に住む人々より環境もよさそう。4つに仕切られた空間には、それぞれ違う種類の鳥がつがいでいて、南国フルーツなんぞも時には食べていました。
白くて大きなオウムは、最初から目は合うのですが、すぐにクルリと顔の向きを変えて無視のポーズ。それが鉄棒をぐるぐる大回転するようになり、数週間後には「ギョギョッ」と声を発してギョロめで近づいてくるまでなりました。手は出しませんでしたが認識はしてもらえたようです。
他には尾の長いキジ
カラフルなインコ
などを遠くから見守って楽しんでいました。
小屋は一般の客の動線から引っ込んだところにあるので、鳥たちはゆっくりと毛づくろいしたり、お休みしたり、いつでも気持ちよさそうにくつろいでいます。
同じ宿舎の学生にこの話をすると、「ああ、そういえばいますね」というさっぱりとした反応。ヤギの親子は、存在すら知られていなかったのですから、ちょっとは知られていたといえましょう。
【野性的なネコ】
学生らが等しく認識していたのはプールサイドのネコ。トラシマ模様で目はクリクリっとしています。彼らは、人間の食べ残しを見つける名人でした。警戒心が強く、私が近づくと、一目散に逃げていきました。
野良犬は雨上がりの涼しい時のみ俊敏に動き、昼の暑さの中ではだらしなく寝て、やさぐれた雰囲気なのですが、ネコは、(おそらく)野良であっても、かわいらしい雰囲気があるのは、そこかしこに彼らにエサを与える人がいるせいかもしれません。(ちなみに私はイヌ派です)
このように宿舎内限定の行動範囲の鬱屈も、動物のおかげで最終的には晴らすことができました。
一つ、気を付けていたのは、触らないこと。野生動物はとくにいろいろな病気を持っている可能性があるので。