写真はハイドパートとケンジントンガーデンズに設置されている犬のもの以外は容れられないゴミ箱。とにかく飼い犬に手厚い公園である。野生の動物もあふれんばかり。
【ロンドンで一番の広さ】
ロンドンで日課になったのが早朝のハイドパーク散歩です。厳密にはケンジントンガーデンズなのですが、ハイドパークと地続きで間に池が挟まっているだけで一体化しているので、シェアハウスの住民は「ハイドパーク」と言っていました。
公園の敷地はその二つを合わせると253ヘクタールもあり、東京ドーム54個分の広さ。ロンドンで一番大きな王立公園です。公園の脇道に入ると大木に囲まれるので、ずーっと緑の空間が続いていると錯覚してしまうほど贅沢な空間です。ここが都会であることを忘れてしまいそう。
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シェアハウスから徒歩5分、人と自転車しか入れない入口を通るとリスが樹上や地面で、ちょろちょろピタッと、と忙しそうに走り回っています。
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でも一匹だけをみてみると、基本ぼよーんとしている時間のほうが長くて、時折、走る。エサをあげる人を見つけるとそこに集う。人慣れしているのです。
(現在のリスは19世紀後半に北米大陸から持ち込まれたトウブハイイロリスで、ガーデナーにとっては苗を食い荒らす害獣だそう。でもかわいい。)
参考:https://gardenstory.jp/gardens-shops/13503 2023年12月9日閲覧
4メートル以上はあるような大木ばかりがゆったりと、まるでクリスマスツリーのように立っていて聳え立っています。地面すれすれに、まるで貴婦人のドレスのようにたっぷりと広がっている枝ぶりはハイドパーク流選定術なのでしょうか? ほんとうに気持ちいい。
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適度に自然感を残した手入れの仕方がいいのか、気候のせいなのか夏なのに蚊もいません。そして池には白鳥やカモがたくさん。こんな環境なので、サンドイッチを座ってほおばる人もちらほら。
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草花の色が淡く、木々の香りは立ち昇る。葦はうすい薄黄緑、花はパステルカラーのピンク、青、赤。まるでボタニカルアートの世界です。
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川に浮かぶカモを何気なく映すだけでイギリスの公共放送BBCのドラマの色になるのは、光のせい? 植物のせい?
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ジョギングや犬の散歩をする人々。とくに連れ立つ様子もなく、服装のくずれもなく、都会的。なによりもどんなに大きな犬でもリードを付けず、放し飼いの状態で散歩している様子が日本とは違います。犬も、きちんとしつけされている様子です。
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スマホで登録して利用できる貸自転車のコーナーも入口近くにありました。
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2019年時点で24時間で2ユーロ。30分以内なら無料と、じつに使いやすそうでした。
(つづく)