石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

BPエネルギー統計2017年版解説シリーズ:石油+天然ガス篇(10)

2017-10-09 | BP統計

(注)本レポートは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0422BpOilGas2017.pdf

 

 

2017.10.9

前田 高行

 

(米国は石油も天然ガスも世界一の消費国。一国で世界の5分の1強を消費!)

(2)2016年の石油と天然ガスの国別消費量

(表http://bpdatabase.maeda1.jp/3-3-T01.pdf 参照)

 消費量を国別に見ると、世界で石油と天然ガスの合計消費量が最も多いのは米国である。同国の消費量は石油換算で3,305万B/D、全世界の21%を占めており世界の5分の1強の石油と天然ガスを消費しているのである。

 

 米国に次いで消費量が多いのは中国の1,601万B/D(石油換算)である。同国は石油の消費量は世界2位(1,238万B/D)、天然ガスは世界3位(石油換算363万B/D)であり、天然ガスの消費量は石油の約4分の1である。石油と天然ガスの合計消費量が1千万B/Dを超えているのはこの2カ国だけである。第3位はロシアの994万B/D、日本は第4位で合計消費量は595万B/D、内訳は石油404万B/D、天然ガス1,112億㎥(石油換算192万B/D)である。

 

 これら4カ国の消費量を前年の2015年と比較すると、米国と中国はそれぞれ前年より2.9%及び12.3%増加しているのに対して、ロシアと日本は共に前年比-3.0%、-4.5%と減少しているのが特徴である。日本と中国を比較すると、石油消費量は中国が日本の3.1倍、天然ガスは1.9倍であり、石油と天然ガスの構成比は日本が68%(石油)対32%(天然ガス)、中国は77%対23%となっており、日本は天然ガスの構成比率が高い。

 

 5位以下10位までは、サウジアラビア(合計消費量579万B/D、石油67%、天然ガス33%)、インド(同535万B/D、84%、16%)、イラン(同531万B/D、35%、65%)、カナダ(同406万B/D、58%、42%)、ドイツ(同378万B/D、63%、37%)、ブラジル(同365万B/D、83%、17%)と続いている。

 

(続く)

 

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        前田 高行         〒183-0027東京都府中市本町2-31-13-601

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